打撃部門では、ヤクルトのバレンティンがシーズンHR記録を更新して、HRを獲得。三冠王も視野に入っ
てはいたが、DeNAのブランコが打率と打点の2冠をとった。
出場試合数はブランコの方がわずか4試合だけ多かったが、四死球の数でブランコが65、バレンティンが
95と離れていて、5打点差なら追いついたかもしれない。これは、バレンティンがシーズンHR記録を更新
するのを避けるような四球もあって、打撃を崩したので、HR量産が仇になったかもしれない。
しかも、ブランコは得点圏打率.381とリーグトップだ。
両選手とも三振は多いが、それを大きく上回る活躍をした。
リーグトップは中日のクラークで、約3回に1回は三振をしていることになる。次に三振が多いのは、カー
プの菊地で、エラー数も堂林と並んで「19」とリーグトップ。守備機会の多さから見れば、菊地の方が守備
率は高いだろう。
二人で合計エラー数は「38」で、2004年、ライオンズの中島・フェルナンデスの合計エラー数「40」に迫る数
だった(中島はショートで17、フェルナンデスはサードで19、ファーストで4つのエラーをしている)。堂林が
ケガで離脱していなければ、2選手による合計エラー数の記録を上回っていたかもしれない。
巨人の矢野は、代打安打の記録を「19」に更新。巨人は外野の選手層が厚いのだが、スタメン起用さ
れてもおかしくないはず。むしろ、代打のスペシャリストととして起用しているのだろうか。
鈴木尚広は代走のスペシャリストだし、二人とも1点が欲しいという時に頼りになる選手。
チームは3年連続で最終戦サヨナラ勝利。
日程の都合もあるけど、劇的すぎだ。
投手部門では、最多勝を獲得したヤクルトの小川。被本塁打数は「9」で規定投球回到達者では最少。新
人王も有力視されている。
防御率5傑に阪神の能見・スタンリッジ・メッセンジャーと3人もランクインしている。規定投
球回未満だが、藤波も2.75と好成績を残している。能見とメッセンジャーに至っては、リーグトップの6完
投をしている。
阪神も先発の投手力なら、10勝カルテットを擁する広島カープの投手力に引けを取らない。巨人は先発
の調子が下降気味だが、リリーフ陣の安定感ならダントツだ。