こんにちは。倉持です。
今回は代表的漢方処方、小柴胡湯を考えたいと思います。
抗ウイルス薬もワクチンも無かった昔、人々は感染症に対しどう対応していたのでしょうか?
傷寒論という漢方の有名な古典書物があります。
この書物は、人が感染症に罹った時人はどう反応し、その時々の対応する漢方処方等を事細かく記述したものです。
傷寒論と現代の免疫学とを絡めて考察するなら、一つの大きなダイナミックで魅力的な世界が見えてくるのではないでしょうか!
例えば風邪に罹った時、ぞくぞく、ブルブル、鳥肌、38度の熱がでる、などの症状の時、初期症状の時期、このステージではマクロファージ、顆粒球の活動時期だろうと思います。
このステージでウイルスを防ぎきれなかった場合、風邪をこじらした時期、この時T細胞がウイルスの情報をB細胞に伝え、B細胞はその情報を元にIgE抗体を作りウイルスに対応します。
このIgE抗体を作る工場がリンパ節です。リンパ節は小豆大で体中いたる所にありますが、担当のリンパ節はパンパンに膨れて熱を帯びます。
リンパ節の熱が近くの器官を刺激する事によって、食欲の変化や咳がでたり、微熱になったり様々の症状が現れたります。
リンパ球が腫れるのは感染症だけではなく、〇〇炎といった慢性疾患がある場合においても同じことです。
又リンパ節の熱は血液を介して大脳辺縁系にも影響を与え、イライラとか眠れないなどの症状を伴いやすいようです。
小柴胡湯は上記の3項目に薬効を表します。
この熱を帯びたリンパ節のオーバーヒートの是正をするのが、柴胡、黄ゴンといった生薬で、柴胡、黄ゴンが小柴胡湯の中心メンバーです。
以上の病理を念頭において小柴胡湯を考えると自ずと使い方が解ってきます。
昔、咳の止まらないお年寄りに何とかしてほしいと相談されたことがありました。病院からのリンコデ(麻薬処方)でも止まらない咳。
リンコデは鎮咳中枢に作用して咳を抑えるお薬ですが、リンパ節の熱の刺激の咳には小柴胡湯の方が有効だったようで、大変感謝されたことがありました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

































