プレゼント②
それからも妙なプレゼントは続いた
支離滅裂な手紙や
むいてあるゆで卵10個
雑誌の切り抜きのコラージュ
それらは忘れた頃に
彼女の郵便受けに入れられていた
大学卒業間際の頃
夜中に彼女からメールがきた
「今日家に来た?」
「行ってないよ。どうかした?」
その日彼女は体調を崩し部屋で寝ていた
夜 目を覚まし
布団に入ったまま本を読んでいた
するとドアの外から足音と袋がすれるシャカシャカした音が聞こえたという
彼女の部屋はオートロックドアからすぐだったので
他の住民が帰宅する音がよく聞こえた
いつもはすぐに遠ざかる音が今日は消えない
なんだか気になって
玄関の方を見ていたのだと言う
その時
ドアノブがゆっくり回った
鍵のかかったドアが開くはずもなく
その後ドアの外の気配も消えた
支離滅裂な手紙や
むいてあるゆで卵10個
雑誌の切り抜きのコラージュ
それらは忘れた頃に
彼女の郵便受けに入れられていた
大学卒業間際の頃
夜中に彼女からメールがきた
「今日家に来た?」
「行ってないよ。どうかした?」
その日彼女は体調を崩し部屋で寝ていた
夜 目を覚まし
布団に入ったまま本を読んでいた
するとドアの外から足音と袋がすれるシャカシャカした音が聞こえたという
彼女の部屋はオートロックドアからすぐだったので
他の住民が帰宅する音がよく聞こえた
いつもはすぐに遠ざかる音が今日は消えない
なんだか気になって
玄関の方を見ていたのだと言う
その時
ドアノブがゆっくり回った
鍵のかかったドアが開くはずもなく
その後ドアの外の気配も消えた
プレゼント①
大学時代の友達に
すごいモテる女の子がいた
ちっちゃくて
顔が猫みたいで
女の私から見ても
守ってあげたくなるようなそんな女の子だった
彼女とは同じ学科
同じマンションということもあり
いつも一緒だった
ある日いつものように一緒に帰ると
彼女の郵便受けに分厚い封筒が突っ込んである
取り出してみると
大学の名前が入った封筒だった
お互い郵便物を持つと
夜ご飯を食べに行く約束をしてマンションのエントランスで別れた
私が部屋に入り
着替えようとしたところで携帯が鳴った
さっき別れたばかりの彼女からだった
慌てて彼女の部屋へ行くと少し青ざめた顔でさっきの封筒を指差した
封筒からはみ出ていたのは携帯のパンフレットと住宅情報誌。
細かいものは忘れてしまったがチラシのようなものが何種類も入っていた
私はとりあえず携帯のパンフレットをめくると
CMに出てくる女優の顔がボールペンのような細いペンでめちゃくちゃに塗り潰されていた
ページに穴が空くくらいに
住宅情報誌も見てみると
同じ女優が同じように塗り潰されていた
彼女は学校で
その女優に似ていると噂になる美人だった
すごいモテる女の子がいた
ちっちゃくて
顔が猫みたいで
女の私から見ても
守ってあげたくなるようなそんな女の子だった
彼女とは同じ学科
同じマンションということもあり
いつも一緒だった
ある日いつものように一緒に帰ると
彼女の郵便受けに分厚い封筒が突っ込んである
取り出してみると
大学の名前が入った封筒だった
お互い郵便物を持つと
夜ご飯を食べに行く約束をしてマンションのエントランスで別れた
私が部屋に入り
着替えようとしたところで携帯が鳴った
さっき別れたばかりの彼女からだった
慌てて彼女の部屋へ行くと少し青ざめた顔でさっきの封筒を指差した
封筒からはみ出ていたのは携帯のパンフレットと住宅情報誌。
細かいものは忘れてしまったがチラシのようなものが何種類も入っていた
私はとりあえず携帯のパンフレットをめくると
CMに出てくる女優の顔がボールペンのような細いペンでめちゃくちゃに塗り潰されていた
ページに穴が空くくらいに
住宅情報誌も見てみると
同じ女優が同じように塗り潰されていた
彼女は学校で
その女優に似ていると噂になる美人だった
悪趣味
高校の同級生で
かさぶたを集めている女子がいた
「自分が傷ついた証拠」を
記録したいからだという
見たことはないが、
スケッチブックに
一日目
二日目
と書いて貼るそうだ
切れないように
かさぶたをはがすときが
最高に気持ちいいらしい
他人のかさぶたは
汚いから要らないという
知り合いの男の子は
付き合った女性の髪を集めている
枕についた抜け毛などを
人ごとにクリアファイルに入れているという
それで何をするわけでもないが
もう10人分の髪の毛が
彼の手元にある
人には理解できないが
やめられない趣味
私の趣味は怪談収集です
かさぶたを集めている女子がいた
「自分が傷ついた証拠」を
記録したいからだという
見たことはないが、
スケッチブックに
一日目
二日目
と書いて貼るそうだ
切れないように
かさぶたをはがすときが
最高に気持ちいいらしい
他人のかさぶたは
汚いから要らないという
知り合いの男の子は
付き合った女性の髪を集めている
枕についた抜け毛などを
人ごとにクリアファイルに入れているという
それで何をするわけでもないが
もう10人分の髪の毛が
彼の手元にある
人には理解できないが
やめられない趣味
私の趣味は怪談収集です
