10年ちょっと前になるが、リーマンショック後の大手電気メーカーはリストラの嵐で、派遣社員の大量カット、その次は管理職の大量虐殺が公然と行われていた。

S社もP社もモノ作りを海外に移転し、課長以上の高級取りの管理職が従業員の3〜4割と言う歪な構造。

毎週のように得意先からお世話になりましたメールが来たのも懐かしい。

流石に社会的に非難を浴びて、最近では露骨なクビ切りは無くなったが、その中で若い頃から親しくお世話になっていた某社購買のA課長、当時53歳を思い出す。

人間的にも、バイヤーとしても素晴らしい人材だが、突然新設された「キャリアデザイン室?」への移動を命ぜられた。

PCを1台与えられ、1部屋約100名が関係会社を含む社内外で次の仕事を探すのが仕事。

気骨のあるAさんは転職を拒否。

すると、今辞めたら課長のまま半年在籍+割り増し退職金の条件提示。

愛社精神のあるAさんは勿論拒否。

すると、キャリアデザイン室2に移動させられ、携帯、PC没収の上、密室で、毎日与えられたテーマで論文を書くのか仕事。

勿論誰にも読まれない。

普通なら、メンタルをやられて辞めてしまうが、(事実、殆ど辞めたらしい)Aさんは2年位粘って、関連会社のバイヤーに復帰。

定年後はゴルフ三昧。


ウチの会社は、このような露骨な事はしていないが、よく考えたら役職定年が56歳だった。

自分の場合、本来なら収入が減るはずが、3年延長戦が出来たのだからヨシとするか。

しかし、社内浪人、無役なので来月から収入激減💦



昨夜、カンパニーメンと言う映画を見たが unemploymentと言う表現が今の自分にはピッタリかも。

57歳のブチョーがクビになって、年齢から再就職も出来ず、多額の住宅ローンと娘の学費に苦労する姿は自分とオーバーラップした。