弱る心

 

病気が進むにつれ、母は弱気になりましたし、感激することが多くなりました。

元々は気が強い、強すぎる位の気丈な昭和のお母さんです。

母が泣くのをみたのは、母の母が亡くなったときと、私の兄弟が病気で亡くなった時の2回ですが、どちらもぐっとこらえた泣き方でした。

 

どうしても忘れられないエピソードがあります。

重症管理個室に入った数日後、ステロイドで元気がでてきた母に入浴の機会がありました。

病室からはストレッチャーで行くため私は待っていたのですが、小一時間後に母が大泣きしながら戻ってきたのです。びっくりしてどうしたのか聞いても看護師さんはニコニコ(*´艸`*)してるだけで行ってしまったのです。

 

少し落ち着いた母に聞いたところ、入浴する直前で、便をやわらかくする薬が妙に効いてしまい、大をしてしまったのです。母はショックで恥ずかしくて頭が真っ白になってしまったようです。

それなのにその日の入浴担当の主任看護師と男性介護士さんは気にすることなく温かいお湯を使って丁度良かったと言わんばかりにそれはキレイに洗浄してくれて、お風呂につかり、体をすみずみまで洗ってくれたそうです。それが申し訳なくてありがたくて涙が止まらないんだとまた大泣きするのです。

あまりに泣くので後でお礼を言おうね、となだめて、担当の看護師さんに名前がわかるか聞きに行くと、後で二人とも病棟に戻ってくると教えてくれました。

 

泣き疲れてぼーっとしていると、男性介護士の〇藤さんが現れ「泣いているから顔見ておいでと言われてきたんです~。そんなことは気にしないでください。お腹もキレイになってよかったですよ。また一緒にお風呂に行きましょう」と足をさすってくれました。そんなことされちゃうものだからまたワンワン始まって。泣き過ぎてナースステーションのモニタが鳴るのか、心配して看護師さんが入れ替わりたちかわり様子を見に来るほどでした。

 

主任看護師の〇塚さん(←女性だけど仕事ぶりが男前っぷりすぎ💛)は後日のお礼になりましたが、やはり同様にワンワン泣きでした。

その後は二人の名前を聞くだけで泣き、姿を見れば泣き、退院してからも名前を出すだけで泣いていましたね。

 

ステロイドにはそんな作用もあるのでしょうか・・・