- 百田尚樹『殉愛』の真実/宝島社
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最近はこれだけ叩かれた百田尚樹氏に同情的です。
もちろん、一方的にやしきたかじん氏の娘さんやマネージャーのK氏に対する犯罪者扱いの描写は許されるものではありませんし、その点は糾弾されても仕方ないでしょう。
でも、これは要するにやしきたかじん氏の夫人さくら氏が百田尚樹氏を騙したということに尽きるんじゃないんですか。
百田尚樹氏は時折、暴言や失言をして墓穴を掘るという点は、作家とは思えぬそそっかしさと間抜けさがありますね。東京都知事選で、相手の候補を「人間のくず」呼ばわりしてましたし、NHKの籾井会長や麻生さんの同レベルの失言男だから、この人はいつか致命的な失言をして文壇から葬り去られるかも知れないな、と思いましたね。
それが嘘でかためたノンフィクションでこけるとは、想像しませんでした。
この「殉愛」のことを知ったのは、「金スマ」でしたね。そこでの再現ドラマを観たんだけど、ふーん、というものでした。
やしきたかじん氏は大阪のテレビで活躍していらして、そのテレビ番組は沖縄での放送は皆無でしたから、さほど馴染みが無い上に、まあテレビ番組だからってこれほど美化した話(ということは観れば誰でも感じると思います)を改めて本で読む気はありません。
わたしはこういう美談はあまり興味が無いんです。これを百田尚樹氏が本にしたとか、馴染みのあまりないやしきたかじん氏のことをこれをきっかけに少しは知ろうと思って観たのでしょう。
それからすぐに叩かれましたね。Amazonのレビューが酷評の嵐で、それに百田氏がツィッターで罵倒するという騒ぎになってしまいました。
あらゆる点から「殉愛」のおかしな点を指摘されても百田氏はそれを認めませんでした。そこまでは私も百田尚樹という作家はしょうもない作家だなあ、財産狙いの女の味方してどうしたんでしょう。と思って、そんな人は徹底的に批判されても仕方がないことです。
また、作家タブーというのもあって、安倍政権による圧力で反論しないテレビ局よりも情けない出版社のひどさも判りましたね。
マスコミのことをマスゴミだと揶揄するのは言い過ぎだろう、と以前は思っていましたが、ホントマスコミは情けない。国民の知る権利があるのだから、報道するという立派の姿勢はどこへやら、これじゃほんとうに安倍政権の意のままの報道しかしない大本営みたいな状況にふたたびなるのではないかと思うと寒い気持ちになりますね。
その作家タブーをふりかざす百田氏も嫌な野郎としか見なかったのですが・・・。
でもすぐに思ったことを考慮せずにツィッターなどに記してしまうのは、すぐにカッとなる単純な性格、あるいは表裏が無いというか、間抜けというか、そう感じたら愛すべきアホ、与太郎なんじゃないかと思えてきました。
百田氏がツィッターで「今までモテたことがない」と記すると、映画評論家の木村奈保子氏から「そんなことはわかります。だから悪魔が天使に見えるんです」とさくら夫人にだまされたことを揶揄されたのは笑いましたが。
でもまあ、女遊びもお盛んでさくら氏と付き合っていた頃もやめていないたかじん氏も彼女に騙されたんですから、もてようともてまいと、だまされるんですよ、男は美人に弱いですから、バカなんですから。
で、百田氏も悪いけれど、彼が非難の集中砲火を浴びて、さくら氏にはそれが好都合なのはどうなんでしょうか。
主犯はさくら氏でありますからね。彼女が百田氏に取り言って本を書かせたのだろうし、やしきたかじん氏の利権が欲しくて関西のテレビ局がからんできたのだから、百田氏の何倍も砲火を浴びなきゃならないのは彼らじゃないですか。
それが百田氏だけもうボロボロになったくらいに批判されました。結果、彼の著作の売上は落ちるでしょう。そうしたら、週刊誌なんか手のヒラ返しで水に落ちた犬を棒でひっぱたくような記事を書くんだろう。それを思うと気の毒になります。
またツィッターで作家を辞めると言ったり、それを撤回したりと情緒不安定な壊れ具合が気になります。
また猪瀬直樹氏みたいに攻撃するときは威勢よく攻めるけど、攻撃されると守りが弱いというところも見せつけてくれました。
まさか、この騒動が落ち着いたら、猪瀬氏みたいに亡き妻への想いをネタした美談のようなもので、自分のしでかしたことをチャラにしようとすることを狙ってはいないでしょうね。
この間テレビに出てた猪瀬氏を参考するかも。