こんにちは!
ぐちゃぐちゃ遊び講師のゆきです!
11月28日(木)に横浜市のあざみ野で
ぐちゃぐちゃ遊び体験会を開催します✨
秋をテーマに絵の具で遊びましょう😃

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今日はとある公園で起こった
ちょっとしたお話から。

ある昼下がり。
雨が上がって爽やかな初夏の陽射しが照りつける公園に、雨の置き土産として水溜まりができています。
午前中の商談を終え、ベンチに座って公園を眺める私。
「ひゃーい!!」と、レインコートを着て完全装備で水溜まりに飛び込む一人の男の子。
同じくレインコートを着たその子の母親は「ダメダメ!!水溜まりで遊んだら!」といって乾燥した地面に引き戻す。
必死で抵抗する男の子。
それでも、やめさせようとするママの持久戦。
次第に男の子の泣き声が大きくなり、みんなが親子を見はじめる。
「あの母親はいったい、子供に何をしているのだろう?」

すると、隣のベンチに座っていた男性がゆっくりと立ち上がる。身なりの良いスーツに磨きあげたピカピカの靴。
「へい!へい!へい!」
彼は、そのまま水溜まりに踏み込むと男の子ににっこりと笑って呼び掛けた。親子ははっと顔をあげ、男の子は泣くことも忘れて立ち尽くした。

夢かと思う美しい光景に、私も思わず水溜まりに踏み出し、身なりの良い男性と顔を見合わせ、親子に笑いかける。
さらに、犬を散歩していた若い女性も靴を脱ぎ捨て、愛犬と伴に水溜まりに仲間入り。

男の子もママの手を振り払い、
水溜まりに駆け込んでくる。

みんなの視線は母親に集中する。
母親はばつが悪そうにこわばった笑みを浮かべる。
母親は理性と感情の板挟み。

みんなは未だに母親を待ちかねるように見つめる。
ついに、母親は吹き出し、水溜まりに足を浸す。
みんなは拍手喝采!
手を取り合い、見知らぬもの同士握手を交わして散ってゆく。
「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」より
R・フルガム著



もし、
あなたがこの母親だったらどうしますか?
「水溜まりで遊ぶことが悪いこと?」
「自分が子供だったら、きっと入りたい!」
と言う気持ちと
「汚い」「お行儀が悪い」「周りの目が」
という理性に挟まれてしまうのではないでしょうか?

もし、
あなたがベンチに座っていた「私」だったら?
水溜まりに入って遊ぶ、子ども心がありますか?


この話は、こう続きます。

実際には、母親はそのまま子どもの手を引いて立ち去り、公園にいた大人たちは見て見ぬふりでそれぞれの世界に閉じ籠ったままだった。
しかし、これはあり得る話だし、あって然るべきことである。
水溜まりは人がどこまで若い心を持ち続けているか評価する試験だった。
その場に居合わせた大人はみんな落第というしかない。

現実の世界では、
子どもと一緒になって水溜まりで泥だらけになれる、大人はとても少ないですよね。
私もきっと躊躇します。

でも、
もし、前半のように子ども心を持った大人が溢れていたら。今より寛容な社会になると思いませんか?

バスや電車で子どもが騒いだ!
スーパーで駄々をこねた!
そんなことが日常茶飯事の子育て。

子どもの行動に対する3つのAKU(悪)といわれます。 
A 危ない
K 汚い
U うるさい

「危ないから、やめなさい」
「汚いから、さわらないで」
「うるさいから、おとなしくしなさい」
わたしも、つい焦ったりイライラして言ってしまいます。

でも、そんなときに思い出すのがこの水溜まりの話。

みんな昔は子供だったんです。
そして、子供とはこの「危ない、汚い、うるさい」ことをするものなんです。
そして、「危ない、汚い、うるさい」経験からたくさんのことを学び、たくさんの仲間を得ます。

大人になってしまった私たちに大切なのは、
子どもがそういうものと認めること。
そして、かつて自分もそうだったと思い出すこと。

私自身、「子ども心」と「寛容さ」を忘れないでいたいな。と思います。

今日は行き詰まったときに思い出してほしい小話を紹介しました🎵


「子ども心」を思い出すのにぴったりなのがぐちゃぐちゃ遊び!!
ぜひ体験会に来てくださいね☺️