昨年に続き「第二回カツベン映画祭」が開催され

今年も私も呼んで頂きました。

そうそうたるメンバーの中に入れて頂き光栄なかぎりです。

 


本当でしたら弁士楽士全員大集合写真をとりたいところですが

入れ替わり立ち替わりの出番で出演時間もちがうのでなかなかそうもゆかず。

澤登翠先生を囲んでプチ集合写真。

普段は弁士はソロ活動がほとんどゆえ(特に私)とても貴重な写真です。

弁士でしか分かり合えぬ即席悩み相談室がはじまったりも。

 


私と鳥飼りょうさんは『何が彼女をそうさせたか』を担当しました。

たくさんのご来場に加え、中には関西からのお客さまの姿もありました。

そして、関東の知り合いやお友達、大学の同級生も見に来てくれて大感激。

色々な方に書ききれぬ感謝の気持ちいっぱいです。 

常設館をもたぬ活弁業界ですが、寄席のように繋ぐ形式はいつもと違う面白さがありました。

私の前は坂本頼光弁士で帝国キネマ演藝「天保泥絵草紙」を。

その後、私がまたもや帝国キネマ演藝の作品を・・・

なんと帝キネのリレーとなったのです。数少ない帝キネ作品が続けて上映されるなんて

カツベン映画祭でないとなかなかないことですね。



大阪の映画製作会社・帝国キネマ演藝は当時、東洋のハリウッドと呼ばれた映画スタジを東大阪に所有し

ここで撮られた作品「何が彼女をそうさせたか」は流行語になるほどの大ヒット作。

その帝キネ創設者山川吉太郎さんの玄孫でいらっしゃる山川雅行さんより

今回作品をお借りしたのですが、なんとなんと立派な胡蝶蘭をいただきました。

こちらこそ、大切な作品を貸して頂きありがとうございます。

私もこの作品を東京で語れて、感慨深いものがありました。

ロシアまで大変な苦労の中、幻となった「何が彼女をそうさせたか」を探しにいかれた話は

何度聞いても、その思いに胸が熱くなります。

 

そして、この作品を大阪芸術大学で修復された太田米男先生が

活弁用に字幕の部分の手直しもしてくださいました。先生、ありがとうございます。

 

私も他の弁士・楽士のみなさんの回を出来るだけ拝見しました。

昨年客席で見ていて今年舞台に立ったという20代の弁士さんも登場し

それぞれになんと彩り豊かなこと。自分の弱点も大いに気付かされ

打ちのめされ、先輩弁士の語りに唸り、いやぁほんと活弁は面白い。

弁士はなぜ自分で台本を書くのか。ということを最近考えているのですが

それぞれの弁士の語りを聞いていると、おのずとその答えが出てくるように思いました。

長くなりそうなので、そんな話はまた今度。笑

 

この会を開催してくださった新宿武蔵野館さま、マツダ映画社さま

心よりのお礼を申し上げます。来年も開催できますように・・・

 


帰りの新幹線でアイスクリームスプーンを記念に買いました。