鹿角花輪駅を今回の旅の北限とし,折り返す。

途中,道の駅に立ち寄る。

店内をブラつくと気になる商品を発見!

北東北限定 復刻ジョージア!

コカ・コーラのカゴに入った7本セットを購入。

早速飲んでみると「あまーい!」と叫びたくなる。

雨も降りだす中,湯瀬温泉駅に向かう。

到着したときには辛うじて雨が上がった。

前回の来駅は2014年8月の家族旅行。約10年ぶり。

いい意味で代り映えしていない。

それにしても温泉最寄り駅として寂しい雰囲気。

無人駅ながら窓口が残されているのがせめてもの救い。

改札前に鎮座する「けやき」の木。二百年物。

構内を一巡。

本数も少ないので,乗客も少なくもこの寂寥感。

湯瀬温泉駅と聞いて思い出すのが宮脇俊三。

デビュー作『時刻表2万キロ』の12章の一節。

北海道から青函連絡船で青森着,早朝の黒石線に乗車。

次の目的地が盛線。弘前から花輪線で盛岡を目指す。

弘前発の鈍行で碇ヶ関から急行を使う予定が寝過ごす。

大館で乗る予定の急行「よねしろ」をタクシーで追う。

その行先が当時の「湯瀬」であった。

湯瀬では間に合わず,大更でやっと追いつくという話である。

読後,そこまでタクシー代をかける執念のすごさが記憶に残った。

今回はタクシーではなく,車で途中の安代ICを目指す。

当時気が気でない宮脇と違って,気楽に車を運転。

兄畑,田山を通過し,荒屋新町手前で高速に乗り,花輪線と別れを告げる。