おそば屋さんに入って、注文したおそばが来て

 

 

向かい側に座っている友だちが

「いただきまーす!」と割り箸をパキッと割って

 

 

そのお箸を左手に持って

何事もないようにおそばを食べ始めたら…

 

 

「おお〜っ!!」と思わず心の中で叫んでしまう。

 

 

 

 

 

 

それはたとえば

 

 

どうでもいい会話に笑いながら

友だちと二人で道を歩いているとき

 

向こうから歩いてきた外国人の人が話しかけてきたら

 

 

突然友だちが流暢な英語で話し出す…

 

 

 

くらいのインパクトがある。

 

 

 

私にとっては。

 

 

 

    ☆彡

 

 

 

この

 

 

・「いただきまーす」

 

・割り箸をパキッ

 

・左手でおそばをずずっ…

 

 

の一連の動作に、昔から憧れがある。

 

 

 

 

 

 

左利きの人の仕草を見ているのが

本当に好き。

 

 

文字を書くのもだけど

やっぱりお箸を使っているのが。

 

 

 

 

右手でするのと同じことをしているはずなのに

特別なことをしているように見える。

 

 

頭の中がぐるっとひっくり返ってしまうようで

不思議な感覚になる。

 

 

 

    ☆彡

 

 

 

今は左利きの人って

そんなにめずらしくなくなった。

 

 

 

 

昔は左利きって

直さなくてはいけないものだった気がする。

 

 

 

社会は右利き向きにできているものが多いから

あとあと困らないようにという

親や周りの配慮だったのかもしれない。

 

 

 

確か弟も小さいころは左利きだった。

それを何度も直されて、右利きになっていった。

 

 

 

 

 

 

 

中学生のとき流行った歌に

『私の彼は左きき』というのがあったけど

 

 

あの歌によって

それまでのコンプレックスから救われたという

男性が大勢いたと聞いたことがあるので

 

 

左利きの人ってそんなに大変な思いをしていたんだ

って初めて知った。

 

 

 

    ☆彡

 

 

 

今は多様性の時代ということもあってか

無理に直されることも少なくなってきたのかもしれない。

 

 

 

昨日もテレビで2回くらい、別々の番組で

左利きのタレントさんが食レポをしているのを見た。

 

 

 

 

食レポ、、、

 

 

 

この

 

『食べるときまでわからない』

 

っていうのも、サプライズっぽくていい。

 

 

 

 

お店の人にインタビューしたり

メニューを見たりしている間は

 

まったくわからない。

 

 

 

 

 

でも料理が運ばれてきて

 

「いただきまーす」を言った直後

 

 

 

あっ!この人左利きだったんだ!!

 

という発見。

 

 

 

でも誰もそのことを特別に口に出したりしなくて

もどかしい。

 

 

 

    ☆彡

 

 

 

そういえば郷ひろみさんが

50代のとき

 

 

利き手を

右利きから左利きに変更したという話を

聞いたことがあった。

 

 

生活全般においてかどうかはわからないけど

さすが郷さん!と思ったのを覚えている。

 

 

 

 

 

そのとき私も影響を受けて

自分もやってみようと思った記憶があるけど

 

たぶん面倒くさくなってやめてしまったんだな。

 

今全然左手使えていないから。

 

 

 

 

 

その後もときどき心の中でひっかかってはいたので

 

せっかくのこの機会に

またあらためてチャレンジしてみよう。

 

 

 

 

いきなり"おそば"はハードルが高いので

 

とりあえず朝のコーンフレークを食べる

スプーンを左手で使えるようになるところから。

 

 

 

だいたいいつの間にか忘れるので

 

いろんなところに

 

「左手」「左手」

 

とメモを貼ってある。