日記をつけている人というのが

どれくらいいるのか知らないけど


誰でも一度は

日記を書いてみたいと

思ったことがあるんじゃないかな。



    ☆彡



ちなみに私は

小学校5年生の時から
何の気なしに書き始めた日記が

習慣になって続いてしまって


20代の後半まで書き続けていた

ということがある。



    ☆彡



途中
20代前半で

一人暮らしのため
家を出たけれど


実家の自分の部屋は
そのままにしてあって


何冊もたまった日記帳は

持って行けないので

部屋に置いたままだった。



さすがに見えるようなところではなく

扉のついた小さな棚の中に
しまってあって


誰にも見られてないだろうと
思っていたけど


あとから考えたら

絶対お母さんに読まれていただろう。



    ☆彡



中学の時は

友だちと交換日記もしていたけれど


それとは別に
自分の日記も書いていた。


"友だちとの世界"と

"自分だけの世界"は

また違っていた。




交換日記は

「授業つまんない」とか

「テスト勉強進まない」とか

友だちと共通の好きな歌手の
新曲のこと

家族とけんかしたこと

あと気になってる男の子のこと

部活のおもしろい先輩のこと

先生のうわさ話…



自分の日記は

イラストポエムとか書いて

思いっきり浸ってたな。



   ☆彡



なんであんなに
長く続けられたんだろう

と考えてみた。



まずは日記帳選び。


どんなのにしようかなって

毎回迷うのもお楽しみ。


表紙にイラストの描かれた薄いノートもあれば

日記用に綴じて作られた分厚いのもある。



薄いノートは

短い期間で使い終わるので

飽きないうちに次に移れる。


でも分厚い日記帳を

最初から最後まで書き終えた時の
達成感も

感慨深いものがある。



分厚いタイプはよく

ページの隅に小さなイラストが描かれていて


それが季節ごとに変わっていくのもあって

書いてると

「ああ秋になったんだなあ」とか

時の移り変わりを感じたり。



表紙のイメージや

手に持った感じ


中をぱらぱらっと見て

書きたくなるのと

そうじゃないのがあるので

その見極めも重要。



    ☆彡



あとは

"日記タイム"とでも言うべき

一日の最後のリラックスタイムが

とても好きだった。



一日疲れて帰ってきて

晩ごはんを食べて

お風呂に入って

ほかほかのいい気分で

お気に入りのパジャマを着て


「さて…」とベッドにごろんと寝転んで

日記帳を広げる


というその瞬間が好きで


さあ今日はこれから

どんなことを書こうかな
って

夢見るような気分になったものだ。



    ☆彡



"万年筆に緑色のインクを入れて書く"

というのが流行った時があって


(そうすると願いが叶うとか

好きな人と両思いになれるとか

よく覚えてないけど

いいことがあるらしいという)


さらにそれを

ミントのリキュールを使うという技を
教えてくれた子がいて

さっそくやってみた。


インクがなくなった
万年筆のカートリッジに

スポイトでミントリキュールを入れる。

ちょっとうすい緑色と

ミントの香り。


ただそれを使ってみたいっていうだけで

何でもいいから書きたくなった。



    ☆彡



でもやっぱり

一冊書き終えた日記帳を

最初から読み返して



そういえばこんなこともあったな

って振り返って


それから

新しい日記帳の

最初の1ページを開いて


この日記帳には
どんなことが書かれるんだろう

って思う時のあの気持ち。


あれはほんとに

夢が広がる素敵な瞬間。



    ☆彡



さて

そんなに続けていた日記も

ある日ぱったりと

書かなくなった。



それは人から言われた

あるひとことから。



「日記って誰のために書いてるか知ってるの?

自分が死んだあとにそれを読む人のためだよ」



それを聞いて

すぐにではなかったけど


長い間書きためてきた日記も

いつか処分してしまった。



    ☆彡



そんなことがあって

長い間

日記から離れていた私だけど



あるとき

遠くへ引っ越して行った友だちに

久しぶりのメールを送ったときのこと。


「わあ~久しぶり!

去年もちょうど今頃メールくれたよね。

5年日記つけてるんだ。

おもしろいよ~」


と言われた。


それですぐに

おもしろそう!

と思って


自分もやってみることにした。



    ☆彡



1年目は特に

おもしろさがわからない。

当たり前だけど。



早く次の年にならないかなあ

と思いながら

とりあえず1年目終了。



そして2年目…

3年目…



不思議と同じような時期に

同じようなことをしたり

考えたりしてる。



「今月はたくさんシフト入れよう!」

って毎年同じ時期に言ってたり


4月頃

決まって体調が崩れやすくなるんだなとか。


「よーし今月は○○でも始めるか」
って6月くらいに言い始めて

8月くらいに気が変わってるとか。



あとは引っ越したり

仕事が変わったり

人間関係が変わったり


途中で忙しい時期もあって

抜けているところもあるけど

でもとりあえず

5年分書き終わった。




さすがに5年もあると

いろんなことがありすぎて


読み返しても全貌が把握できない。



それで次は3年日記を
買うことにした。



    ☆彡



5年日記と3年日記の違いは

一日に書くスペースの大きさ。



5年の方は
1ページを縦に5等分するので

ほんの数行しか書けない。

3年の方がたっぷり書ける。


慣れていなくて気軽に始めたい人は

少ないスペースの方が
気負わずにできると思う。


私は5年日記のスペースだと
いつも全然足りなくて

欄外までびっしり書き込んで
あっちこっち矢印で飛んで付け足したりして

あとから何を書いたのかわからないところも多い。


たくさん書きたい人は3年日記。





あと注意点としては



日付が入っている場合

"4月始まり"とかあるけど


あれは1年が終わる時に

「今年1年を振り返って」みたいなページが
3月の終わりに来るので


大晦日を1年の最後にしたい人は

1月始まりを買った方がいい。


日付が入ってなくて

自分で記入できるのもあるけど


私はけっこうめんどくさい。



    ☆彡



さて

あるひとことをきっかけに

一度は日記を書くのをやめて


また再開した私だけど



やっぱりあとに残るのは嫌なので


5年日記も

3年日記も

時期を決めて処分しようと思っている。



今はまだはっきりいつとは
決めていないけど


いつかそんなことを

日記に書く日もくるのかな。




今のところは


書き始めたばかりの

新しい3年日記に



これからどんな素敵なことが綴られていくのか


夢見るように

楽しみにしているところ。