高松駅からは、岡山行き快速マリンライナーで岡山駅へ向かいます。乗車率はかなり高くほぼ満席で立っている乗客も多くいます。時間的に瀬戸大橋を渡る頃に夕日が沈む時間帯になりそうで期待も高まります。実は瀬戸大橋を渡る時はかなりの確率で天気が悪くいつも悔しい思いをしていたからです。

 

快速マリンライナー岡山行きで四国から本州へ

 

四国最後の停車駅である坂出駅を出ると瀬戸大橋へと入ります。ちょうど海へ夕日が沈み始め、景色を見るよりもほとんど撮影してました。瀬戸内海の島々や行き交う船舶も見え、橋の構造上構造物に視界を遮られてしまう部分は少し残念でもある。岡山駅に到着し、駅を出るとすっかり日が沈み真っ暗になっていました。

 

瀬戸内海の島々と夕日

岡山駅に到着(岡山駅と桃太郎像)

 

岡山駅で岡山の郷土料理「えびめし」を食べました。ご飯と海老をえびめしソースを絡めて炒めた黒褐色のチャーハンといった感じで、見た目ほど濃厚ではなく意外と食べやすい。初めて食べた時以来、岡山でお気に入りなのがえびめしです。岡山は、国鉄岡山と揶揄されるほど国鉄時代の車両が活躍している地域です。黄色一色の末期色(真っ黄色)と呼ばれる113系や115系といった国鉄車両が見れるのは貴重になりつつあります。

 

岡山の郷土料理「えびめし」

国鉄車両も活躍する岡山地区

 

岡山駅へやってきた目的が、4月6日より運行開始した273系特急やくもを撮影することでした。さらに、近々引退する国内最後の国鉄車両特急381系やくもを撮影する。この新旧の特急やくもを撮影するのがこの旅の目的のひとつでもあり、岡山駅でいろいろなことをしていて本来の目的を忘れるところでした。特急やくもが入線するたびにホームへと向かい撮影してました。運用開始して2日目なのでかなり多くの方が撮影してました。381系やくもは岡山〜出雲市駅間を乗車しているので今度は273系特急やくもにも乗車したいですね。

 

駅名標やベンチも雲をデザインしたやくも仕様

4月6日より運行開始したばかりの273系特急やくも

置き換えられる国鉄型381系特急やくも

 

新旧の特急やくもを撮影し、あとは寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号東京行きを待つのみとなったので駅近くの飲食店で夕飯を食べることにします。岡山のもうひとつの名物である、おかやまデミカツ丼も食べておきたいですよね。デミカツ丼とミニ讃岐うどんのセットを食べました。デミグラスソースと卵黄を絡めて熱々の揚げたてのカツと食べると美味しいです。ソースカツ丼よりもデミカツ丼の方が個人的には好きです。

 

デミカツ丼とミニ讃岐うどん(撮影してたら卵黄が崩れちゃいました)

 

岡山駅からは、国内最後の定期寝台特急であるサンライズ瀬戸・出雲号で東京へ帰ります。これが最後の楽しみでもあるんです。先に高松駅からやってきたサンライズ瀬戸号東京行きが、岡山駅へ入線しあとからやってくるサンライズ出雲号東京行きと連結作業を行います。連結作業終了後はすぐの発車になるので、連結作業を見ていて乗り遅れる危険もあるのですぐに乗車しました。今回は個室ではなく横になって寝ることはできるけど寝台料金不要の、サンライズ瀬戸・出雲号では一番安いノビノビ座席です。仕切りは顔の部分のみでほぼ雑魚寝状態で最低限のプライベートのみ確保できます。それでも、女性一人で乗車されている方もいて驚きます。深夜帯なので車内撮影は自粛しました。

 

サンライズ瀬戸号東京行きが先に到着

サンライズ出雲号と連結して東京へ向かう

ノビノビ座席(寝るだけならばこれで十分)

 

岡山駅を発車して大阪駅までは起きてましたが、その後は揺れとトイレで起きたくらいはよく眠れました。目が覚めたのは、静岡県の富士川を渡る鉄橋の音で目が覚めました。いろいろ身支度などを済ませていたら、熱海駅を発車しており車窓には相模湾が見えてきました。朝日が昇ってきて、沿線の満開の桜なども見えました。平塚駅あたりから通勤客も増えてホームで電車を待っている人が多くなりました。そんな通勤客を見ながら床にゴロンと寝ながら過ごす非日常はたまらないですね。定刻通りに東京駅に到着し、通勤ラッシュの混雑する電車で帰路につきました。今回は移動距離もですが、いろいろな場所に立ち寄りながら寄り道しながらご当地の名物食べたり撮り鉄したりと内容の濃い旅ができました。

 

寝て起きたら東京到着