2024年1月1日、新年を迎えて1時間半が経過したあたりから船は大きく揺れ始めて揺れと轟音で目が覚めた。仙台港出港時の船長からのアナウンスで、三陸沖の低気圧の影響で波も高く深夜から早朝にかけてかなり揺れるとのことだった。トイレに行くにも手すりを伝って立って歩けないくらいで、体が浮くような大きな縦揺れもありました。一睡もできずに朝6時頃になり揺れはだいぶ収まった。初日の出を見るべくデッキへ向かうも、吹き飛ばされそうな強風と海からの波飛沫でとても撮影どころではない。手すりと風除けの壁の合間から初日の出を撮影できました。船上から見る初日の出は本当に綺麗で感動的だった。

 

2024年元旦 初日の出(青森県尻屋崎沖)

 

波飛沫を1時間近く浴びて塩水でベタベタになったので展望大浴場で風呂に入ったり着替えたりしている間に朝食バイキングが終了してしまい、船内のカフェでコーヒーとバターチキンカレーで朝食。

 

カフェで海を見ながら朝食

 

船は三陸沖の荒天により40分以上の遅れで、苫小牧沖合を航行中で苫小牧フェリーターミナル到着が大幅に遅れる見込みとのことでした。苫小牧到着後はかなり大急ぎで下船し、中央バスの高速とまこまい号が待機してくれていたので乗車し苫小牧駅へと向かった。

 

苫小牧や反対側には日高山脈も見えいよいよ北海道へ

苫小牧駅に到着

 

苫小牧駅からは、特急北斗号函館行きに乗車して函館を目指します。東京から新幹線を使えば5時間ほどで行けるのに、船と列車で3日かけて行くという時間を贅沢に使う旅もいいものです。

 

特急北斗号函館行き

内浦湾(噴火湾)と北海道駒ヶ岳

全面凍結の大沼

函館まであと少し(七飯付近)

 

函館駅に到着し、ハセガワストアでやきとり弁当と単品でやきとり(塩)を購入してホテルへ向かう。チェックインしていると、緊急地震速報やら大きなサイレンが鳴り響きただならぬ状況。能登半島沖を震源とする最大震度7の巨大地震による津波注意報が発令されたとのことです。避難誘導も含めてロビーでしばらく待機し、チェックインを済ませたがサイレンはずっと鳴り続けていました。

 

函館駅到着

ハセガワストア やきとり弁当

 

津波警報のサイレンも鳴り止み、函館周辺も津波警報により営業時間を早め閉店するところも多く函館山ロープウェイも警報発令直後に運行休止したそうです。海岸近くのベイエリアへは行かずに山沿いの函館名物の坂や教会を周り、駅近くのラッキーピエロでNo.1セットを食べました。船の揺れで一睡もできなかったこともあり翌日の移動に備えて早めに就寝。ホテルではずっと能登半島地震のニュースを見てました。

 

函館の夜景

ラッキーピエロ No.1セット