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◼️5月5日■富良野■ル・ゴロワ フラノ■
富良野市中御料
0167―22―1123
今回の旅行で、こちらの食事が一番の楽しみとなっていた。
2月に飛行機とホテルの予約ができたら、
すぐにこちらの予約をした。
そうして当日を迎え、ふらのバスで
新富良野プリンスホテルに向かった。
バスの時刻の都合で予約の時間を少し過ぎて
お店に行ったが、スタッフさんたちは
温かく迎えてくれた。
予約は混んでいると聞いていたが一番乗りで、
自分に少し遅れて他の予約客も登場した。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240511/20/gogolunch/e1/26/j/o1080060715437444144.jpg?caw=800)
案内されたテーブルからは、芽吹いたばかりの
緑の草に牧場を模した柵と松ぼっくりのオブジェ。
座るとすぐにミントの香りの冷たいおしぼりが供された。
顔に当ててミントの香りを楽しんでいるうちに、
冊子のメニューが用意された。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240511/20/gogolunch/9d/58/j/o0729108015437447847.jpg?caw=800)
こちらのお店では、完全予約制のコースメニュー。
チョイスする部分が多く、
選択肢はいずれも魅力的で迷うところ。
それでも丁寧な説明を聴いてゆっくり考える
時間も与えられ、この時間も楽しく流れていく。
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高級感あふれるお店の雰囲気だが、
ドリンクを頼まなくてもいい様子。良心的なことに好感がより増したところだが、
せっかくなのでスプマンテをお願いした。
庭を眺めながらグラスを傾けていると、
焼きたてのパンが供された。
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蕎麦粉を使ったパンとのことで、
アレルギーの有無も訊かれた。
皮は香ばしくパリパリで、確かに蕎麦の香りもする。
味見の域で自分を制していると、スープが供された。
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登場とともに、 目を奪われる鮮やかで濃い緑。
アスパラガスのヴィシソワーズ コンソメのジュレ。
目で見ただけで、美味しいとわかる。
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一口一口を掬って口にすると、やはり濃厚な冷製スープ。
芽吹いたばかりのアスパラの若さと生命力、
これ以上手を加える必要のない上品な旨味。
口にする度に、これらを楽しめた。
なお温かいポタージュスープは、
ごぼうのスープと聞いた。
そちらも、美味しいにちがいない。
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続いてのお皿の料理は、
春の取り合わせ前菜 と 朝堀グリーンアスパラガス。
後で思い返すと、この料理が一番感動した。
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一口一口の食材と対話するように、ゆっくり食べる。
タマネギ・セロリ・袋タケ・ブロッコリー・
ニンジン・スナップエンドウ・トレビス…
フリルレタスの下からはクレソンが二本、
ホワイトアスパラ、カプレーゼまである。
それぞれに異なるソースが垂らしてあり、
驚きつつ、食べすすめた。
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カキフライあるいはホタテが付くというので、
今や高級食材のホタテをお願いした。
思ったよりも肉厚で甘味のある大きな貝柱で、
半分ずつをよく味わって賞味した。
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大きなグリーンアスパラに目が行くが、
その下には、素揚げしたラディッシュ、
赤いビーツ、白いカブ、インゲン、
ローストした鴨肉など。
どの料理も美味しく、彼方に儚く去って行った。
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野菜のお皿がカラになると、魚料理が供された。
桜マスのムニエル。
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この他のチョイスは、本日のパスタ。
行者にんにくのペペロンチーノ、
二種類のチーズのパスタ、
もう一種類はきちんと伺ったが失念した。
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丁寧に火が通された桜マス。
ふっくらして柔らかく、口の中でほどけた。
茶色の網目は、じゃがいもを千切りにして焼いたもの。
緑の葉物は、ケールと聞いた。
青汁の原料の葉だが、美味しくいただいた。
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メインディッシュは、
白糠 えぞ鹿の薪火焼き。
他のチョイスは、
江別とんでんファーム”えべ豚”薪火焼き
標茶”星空の黒牛”薪火焼き(+1000円)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240511/20/gogolunch/91/5c/j/o0607108015437447879.jpg?caw=800)
こちらも絶妙に火が通されており、
カリっとした歯ざわりながら身はジューシー。
ワインベースのソースがよく合っている。
スプマンテは飲み終えたので、
お肉にあわせて赤ワインをいただく。
イタリア産と富良野産があり、
当地の”ひぐまの晩酌”をお願いした。
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野性味も感じる鹿肉には、よく合ったワイン。
繊細さもあるが、お肉に負けていない。
交互に賞味すると、永遠に続けられそう。
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赤いワインを嗜みながら、
お皿に残ったソースもパンとともに、
残さず美味しく楽しめた。
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デザートも日替わりらしく、手書きのメニューが渡された。
どれも魅力的で、こちらのお店らしく凝ったものと判る。
迷っているとマダムが来るので、
細かいところも説明してもらい決めた。
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温かいブルーベリー ハスカップの
クラフティと牛乳のアイスクリーム。
マダムから説明のあった通りで、
焼いたクラフティの皿に
アイスクリームが別に添えてある。
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アイスクリームを載せて召し上がるようにとの
案内に従って、合体させた。
アイスクリームはゆっくり溶けて、
紫色の果実がちりばめてある
焼きプリン状態の生地と一体となってくる。
ハスカップの実は刻んであるようで、
ブルーベリーとは見分けられないが、
ハスカップの酸味とブルーベリーの甘さとが
いい感じにバランスを取っているのだろう。
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砂糖の壺にはブラウンの角砂糖があり、
コーヒーに加えずに、口に溶かした。
こうして至福の時は終わってしまい、
マダムやシェフとも会話を楽しんで
富良野を後にした。