ニカンティのスタッフに聞く！全てが一流の難コース、Nikanti攻略法１

Nikanti Golf Club攻略法フロント9

バンコクの西、ナコンパトムにあるNikanti Golf Club。2004年にオープンし、沢山のゴルファーを魅了し続けている高級パブリックコース。

レイアウト、メンテナンス、ファシリティ、キャディ、サービス、何をとっても一級品の素晴らしいコース。特に6x3ホールで各6ホールにパー3、4、5が2つずつという設計は世界でも類を見ない。料金にグリーンフィー、カートフィー、キャディフィー、キャディチップ、プレー前と後の食事、キオスクでの軽食、水が全て含まれているというのも珍しいスタイルだ

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今までプレーされた方も沢山いらっしゃると思うが、コースの難しさに痛い目を見た方も多いのではないだろうか。タイ人ゴルフ場設計家のピラポン氏が作り上げたこの難攻不落コースの攻略法をニカンティのスタッフ、Khun Titにお話を伺った。

Go Golf （以下GG）

Titさん、今日はよろしくお願いいたします。最初に自己紹介をお願い出来ますか？

Khun Tit （以下T）

はい、こちらこそよろしくお願いします。私は現在ここNikantiでAssistant Golf Club Manager として2年前から勤務しております。ゴルフは兄から教えてもらい、10年ほどプレーしておりまして現在ハンディは8、昔はもう少し上手かったのですが最近ちょっと増えてしまいました。今は週に1度ここNikantiでコースの状態のチェックやキャディの教育も兼ねてプレーしています

ゴルフ歴10年でハンディ8ですか・・・すごいですね。ちゃんと仕事してますか？プレーする時のティーは後ろからですか？

はい、ちゃんと仕事していますよプレーするときは青からしています。他のコースに比べると難しいとは思いますが腕に自信のある方は青からプレーしていただきたいです。今日は白からアベレージゴルファーのみなさんがプレーするという前提で攻略法をお伝えできるように頑張ります！

よろしくお願いします！

ご存知だとは思いますがここNikantiでは6ホールx3となっておりますのでスタートホールは1、7、13番です。全てのスタートホールと最終ホールがパー5になっています。スタートホールはどこも難しいですが、白ティーからプレーする場合は距離が全体で約5,800ヤードしかないので距離の面では無理する必要がなく、安全に丁寧にプレー出来ればいいスコアに繋がると思います。

また、タイではかなり珍しいと思いますが、全カートにGPSナビが入っていますので正確な残り距離が分かるのは非常に便利だと思います。

さぁそれでは行きましょう。1番はサードショットが難しいパー5、ホワイトで513ヤードです。

ティーショットは朝イチでスライスしてしまうと右の池に捕まってしまうので正面の池のやや右方向に打てればOKです。プレー前にしっかりストレッチをしておいてくださいね

セカンドはバンカー右の上の段に確実に運びたいです。グリーンを狙うのはかなりリスクがあるので上級者限定です。

Titさんはセカンドで狙いますか？

はい、ティーショットがフェアウェイにあれば若干リスキーですが狙うようにしています！

さて、右上の段に来られれば池プレッシャーは大分減るのが分かると思います。ここで大体100ヤード前後になると思いますがグリーン右側にグリーンへの傾斜があるので池が怖い人は少し右目に出してもいいと思います。

グリーンに大きな罠はありません。グリーンスピードは少し早めで10-10.5位出るようにしているのでタッチ重視でお願いします。キャディをしっかりトレーニングしているのでキャディを頼っていただいてOKです

2番ホールは打ち下ろしのパー3、ホワイトから154ヤードです。打ち下ろし分はそこまで見なくてもいいですが若干番手を落とすか運んであげるイメージで打てるといいと思います。幅のコントロールに自信のない方は左の手前あたりが安全エリアです。

グリーンは若干受けていて軽く手前と奥の2段になっていますのでよくピンポディションを確認して打ってください。

3番ホールはほぼ直角左ドッグレッグのパー4、ホワイトから398ヤードです。ティーショットは左の斜面の右に見える正面の木（そこまで約300ヤード）、もしくはその少し右狙いです。木よりも左に出てしまうと傾斜プラスラフがあってセカンドが非常に打ちにくくなってしまうのでやや右目のイメージで打てるといいと思います。

セカンドは右の池と手前のバンカーが気になります。バンカーの奥、左奥は広いスペースがあるので左右のコントロールが怖い方はやや左目大きくというイメージがベターです。このグリーンは縦長プラス巨大グリーンなのでピン位置によってセカンドの距離が大幅に変わります。

ここが18ホールの中で最も大きいグリーンです。ピンと離れたところに乗せてしまうと3パット、4パットの世界になってしまうので要注意です。

ここのグリーンでは超ロングパットが残り、パターで思いっきり打ったらま右に出てパターで池に入れた友人がいます

・・・。

続いて4番ホール、ホワイトから273ヤードの短いパー４です。ここはドライバーに自信があるプレーヤーは白からであればワンオンが狙えます。ピン位置次第ですが正面の小さなバンカーの上かもう少し右方向でOK。

通常の飛距離の場合選択肢は2つ。左のバンカーの上に打つとグリーン面と同じ高さから打てるのでセカンドが打ちやすいです。

Titさんはワンオン狙いですか？

そうですね、ピン位置にもよりますが狙っていきます。青からでも300ヤード位なので意外といけますよ！

・・・

ティーショットを右に打った場合、小さなバンカー方向に打つとセカンドの距離は60-70ヤードと非常に短くなるのですが激しい砲台グリーンなのでアプローチでショートすると全て戻ってきてしまうので要注意です。特にピンが右にある時はバンカーも絡んでくるので非常にセンシティブなアプローチになります。

グリーンは左から右への傾斜だけではなくアンジュレーションがしっかりあるのでピンから遠いと3パットはほぼ確実だと思ってください。

5番は178ヤードの少し長めのパー3です。今日は少し後ろにあるので187ヤードですね。グリーンは真ん中が凹んでいる3段グリーンになっています。傾斜がかなりきついのでピンの面にボールがないとパターはしんどくなります。

ピンが左にあると一番簡単です。この写真だとセンターです。ここも凹んでいる部分なので許容範囲が広くていいですね。右にピンがあると少しプレッシャーがあります。

グリーン奥から見るとよくわかります。真ん中の面に対してすごい傾斜ですね。

こちら、前半戦のラストホール6番パー5、ホワイトから428ヤードです。無難ルートは木と木の間です。飛距離が出る方は少し左目でもOKです。

左目にうまく打てて距離が稼げた場合は積極的にツーオンを狙ってもいいかもしれません。砲台プラスバンカーが多いので確実に行くならばもちろんスリーオンでもOKです。その場合は距離を稼ぐことよりも今ここから見えている少し右側のフェアウェイで止めて下さい。右方向で距離が出てしまうと左足下りのライになってしまいます。左はバンカーに捕まる可能性もありますし、砲台＆バンカー越えになるのでミスすると痛い目を見ます。

サードショットでこの景色が完璧です。難しいアプローチになりますがフラットなライから打てるので他の場所よりも安全地帯であることはおわかりいただけると思います。

セカンドが左に飛び過ぎのパターンのサードショットの風景です。これは避けたいですよね

さて、これで最初の6ホールが終わりました。なかなかハードですがいかがですか？

確かにハードですね。ただ白からの場合距離が確かに短めなのである程度球をコントロールできる中級者以上であれば安全にプレーすれば意外といけそう？！と思いました。ただ大ミスするとラフが長いしリカバリーでしんどい思いをしそうです。

また、何より感動したのでこのメンテナンス。本当に綺麗です。ティーグラウンド、フェアウェイ、ラフ、グリーン、ため息が出るほど美しいです

おっしゃる通りですね。実力に応じたティーでプレーしていただきたいです。

ありがとうございます。メンテナンスだけではなくプレーしていただければ分かると思いますがキャディへの教育にもかなり力を入れていますので嫌な思いをすることはまずないと思います。Nikantiのキャディは2ヶ月のキャディトレーニングが終わるまではお客様に付くことが出来ません。そしてプレー後にお客様全員から必ずチェックしていただいているキャディ評価で何か問題があったと報告されたキャディは、もちろん事実確認の上ですがサスペンドになったりトレーニングに戻されたりしますのでキャディのクオリティには自信を持っています。

おぉぉぉぉぉ、素晴らしい値段が少し高めな理由が分かりました。逆にこれだけのクオリティであれば安く感じます。