四十九日までの間、私の部屋には
葬儀で使用されたミニサイズの遺影だけが置かれていた。
けれど、
なんで遺骨を義実家に置いてきたの!
と言った友人の言葉が刺さり
夫のお骨をたまらなく手元に寄せたくなった。
そこで、分骨をお願いしてみた。
義父は昔気質の人であまりいい顔をしなかった。
お寺の坊さんに聞いてみる…と返事をもらった。
だけど、その後まったく音沙汰はなかった。
分骨させてもらえるかわからないけど
小さな骨壺を買った。
そして四十九日前日、
いつまでも連絡が来ない義父に連絡した。
答えはNO!だった。
分骨したら分骨証明書がいるんだ。
分骨証明書はうちの地域では火葬場でしかもらえない。
今さら言われても遅い。
なんで火葬場で言わなかったんだ。
夫が突然死して思いつきもしなかった。
と言うと
思いつきで分骨などと言われても困る
いえ、、思い付きじゃないです。
思い付きじゃないけど
他に言葉がでてこなかった。
言い合いになり怒鳴られた。
そもそも分骨なんてしたくない
いつも温厚で楽しい義父が怒ったのを見たのは初めてだった。
あとから義兄にも電話で説得された。
フルトマさんが分骨してほしいという気持ちは知らなかった。けど分骨証明書が出せない以上、申し訳ないが諦めてほしい。
私は泣いて泣いて泣いて
夫の遺影に向かって最後のわがままをお願いした。
お骨をちょうだい
と。
お義父さんを説得して!
と。
何度も何度も泣いて叫んだ。