爆弾膝との戦い 前編 | 桜田門外の恋

桜田門外の恋

間違ってもいい、そこに真実を見つけたのなら・・・

あれは15年ほど前になるだろうか・・・

とある番組で、10kmくらいの距離を、デジカメを持って走りながら撮影する、という仕事をした。長距離は苦手ではなかったが、「撮影」という足かせがあったらそれは別。無理な体勢が祟って両膝を壊してしまった。


数日で普通に歩けるようになったので、当時は一時的な痛みと思い気にしていなかった。が、その数か月後に山に登るロケがあり、下山途中でその時と全く同じ激痛に両膝が襲われた。しかも、左右ほぼ同じタイミング。これも、最初に痛めた時と同じ状況だ。


例えるなら、膝の関節の隙間に針が突き刺さった感じ。歩くたびに激痛が走る。スタッフには先に行ってもらい、私は痛みに耐えながらひとりゆっくり下山した。


完治したものと思っていただけに、これはショックだった。もう、山に登る仕事は無理だな、と。正確には、登る仕事は出来ても、下りてこれないなと(^^;


・・・で、暫くそっち系の仕事はなかったので、膝の痛みに怯えることはなかったのだが、去年、久しぶりに仕事で山へ行くことになった。しかし、あれから10年以上経っているし、登るのは、家族登山レベルの金時山(1213m)。まあ、大丈夫だろう。


と、思って登ったら、下山途中で、あの懐かしい痛みがこんにちは!やはり、過度の負荷がかかるとダメらしい。両膝に、この爆弾を抱えたまま一生を送らなければならないのか。いや、それは勘弁!なんとかならないか・・・。私の戦いは始まった。


つづく。