思い出してすっきりしないこと | 隠れ家より

初めての出産は14年前の長男、
2日間にわたる陣痛に苦しみ、ほとんど眠れないまま、
いよいよ分娩というとき、先生から、医師の研修生の見学を受け入れてもいいですか?と。
ぐちゃぐちゃな状態で、意識はもうろうとしてても、気持ちの中で、こんなとこ大勢の人に見学されるの勘弁して!でした。

ひたすら首を横に振ってたため、先生も諦めて断ってくれたようでした。都合で緊急対応できる大病院での出産だったため、そういう事態が起こるのはある程度予測して、受け入れるのが患者としてのマナーだったのかもしれません。

(2人目の時はOK出来たのですが、その時はありませんでした)


断る余裕もないくらい苦しかった人もいるようですが、今後医師としてやっていく皆さんにはこういう場面を見学するのが必要なんだろうな、と。そう考えると、今になって、あの時の自分勝手な行動を思い出すと多少後悔します。とやかく言ってもしょうがないことではありますが、ただ、一人か二人、ずっとついてて汗拭きとか手伝いをしながらというのであれば、全然気にならなかったと思います。

医療現場での医療スタッフはマヒ状態になりがちですが、患者は思う以上にデリケートな部分があります。
今、分野は違いますが多少なりとも医療に携わっている身として、そういう気持ちを忘れないで、日々精進して行かねばと、そちらで罪滅ぼしさせてもらってる状態です。