新国立劇場バレエ団の「アラジン」を観てきました。
大人になってから観る「アラジン」は、子供の頃とは違った視点で観ますし、面白く思う場面も変わりますね。
それは年をとった証拠ですが、物語に込められた裏の意味とかを考えながら観るのも楽しいです。
今回の作品は配役がとても良かった。
アラジンの象徴でもあるランプの精ジーンはディズニーの影響をモロ受けていますが、まぁ...皆が頭に思い浮かべるビジュアルは"あの"姿ですよね。
物語には"要"となる役が必ずあって、それは主役とは限りません。
アラジンの場合は「ランプの精ジーン」、1番大事な役。
担当の井澤駿さんがとても素晴らしく、カーテンコールでは1番大きな拍手が送られました。
舞台の途中で主役が体調不良で降板となり、急遽代役が踊るというアクシデントがありましたが、流石はプロのダンサー。
何事もなかったようにこなして、無事に舞台を終えました。
非現実的な場面が多いけど、上手く映像や舞台装置を駆使していました。
ワイヤーで吊られるシーンやアクロバティックな振付多数で、ダンサーにはかなりハードな舞台だったと思います。
観る側は楽しいけど、演じる側は大変
大胆さと繊細な表現を要求されるし...いつも思いますが、改めてプロのダンサーって凄いと思いました。
衣装も舞台装置も凝っていて素晴らしいのですが、衣装がなぜがインドっぽい感じがしたのは...気のせいでしょうか?
振付と舞台演出の一部に中国っぽい感じがするのも、気になります。
他国の文化がごちゃ混ぜになった感があったのが、残念でした。