何か読む本はないかな?と、相方の部屋で本を物色していたら砂金掘り関係の本が出てきました。


「おお!そういえば夏になると行きたあ~いって騒いでいたのに、最近行ってないな」と、思いながらその場で数ページ読んだら思い出しました。


ある町で入退院を繰り返していた1人のおじいさんが、ある日看護士さんを枕元に呼んでこう言いました。

「もうオレは長くない、アンタには世話になったから譲りたいものがあるんだ。」

おじいさんは昔(かなり昔)砂金掘りをしていたので、とった金を全て看護士さんに譲りたいとのこと。

看護士さんはビックリして辞退しましたが、おじいさんは身寄りがないので受け取ってほしいと聞かず、引き受けることにしました。

金は一升瓶位の大きさの瓶5~6本に詰めて山のどこかに埋めてあるから、そこへ行って掘ってきなさい、と地図を書いて渡し、そしておじいさんは亡くなりました。

一升瓶位の大きさの瓶に詰まった金・・・それが5、6本ということは、相当の量の金
(それだけ昔はとれたんだなー)
売れば結構大きな金額になるでしょうえっ

看護士さんは地図を手に現地へ向かいましたが、地図にあるはずの山は造成されてしまったのでありませんでした。
おじいさんが瓶を埋めてから、すっかり地形は変わってしまい、瓶を埋めた場所は完全にわからなくなってしまったのです。

金は誰かが持っていったのか、さらに地中深く埋まったのか、永遠の謎になってしまいました。