俺は

自分の事を

自慢するのは好きではない


料理の腕前はプロ級である

例えば

大間の鮪級のでっかい鮪一本位なら

自分一人で

解体して鮪の姿造り位は

お茶の子さいさい

で造れる



まだ鮪を解体した事はないが……



夜中に小腹が空いたので

昔懐かしいナポリタンを

作ってみた


用意する材料は…








これだけ





中に入っている

液体ソース(ケチャップソース)

を取り出し

熱湯を注ぐ

ここで一番大事な事は…

出来ればメモをして覚えて欲しいが…

三百八十CCのお湯を注ぐ

三百七十でも三百九十でもダメ!

三百八十CCじゃないとダメなんだ

これにはあとから

大事な意味が隠されている


三百八十CCのお湯注いだら

三分間鼻唄を唄いながら

只ひたすら待つ


そして三分経ったら

お湯を捨てて………はダメなんだ!

ここで三百八十CCのお湯が生きて来る


お湯は捨てずに

カップやお椀に注ぐ

チキンラーメンの麺から出た

チキンラーメンのスープが

そのままスープ代わりになる


そしてケチャップソースを

麺に混ぜて出来上がり





これだけだと

寂しい食卓になるので

オカズも一品作ってみた


用意する材料は



これ


だと分かりづらいから




これ

これを


お好みの数だけ


小皿に盛り付けて




出来上がり!


ナポリタンの甘味の有るケチャップ味には


塩ッパイくさやが良く合う!


くさやが苦手な人は

結構いるが

昭和五十年代前半迄の

今では少数民族になった

先住民都民の家庭で

産まれ育った

五十代後半以上の人達には

くさやは身近な食文化だったと思う

俺もガキの頃の食卓に

多分親父の好物だったのか?

普通にご飯のオカズとして
 
出ていたので

くさやに対して

嫌悪感は無く

噛めば噛む程

その美味さが口の中に広がり

あとを引いてしまう美味さは

飯のオカズにも

酒の肴にもなる

その匂いと焼いた時の煙と匂いは

確かに強烈で

それが原因で

くさやを毛嫌いしている近所の人間から

苦情が来て

くさやを焼いている家庭も

段々と減って行き

今では

皆無と言っていい程少なくなったが

俺が小学生、中学生頃は

近所の家でもくさやを焼いている

家が多く

その匂が煙と伴に外に

漂って来て

くさやの美味さを知っている人間には

逆にその匂いに

食欲をそそられたもんだ



今では

都内でも

くさやを置いている居酒屋は少なくなったが

俺が二十代頃迄は

くさやを普通に肴として

置いている居酒屋は沢山有った

本来は焼き立てのくさやを

ほぐして食べるのが一番美味いのだが

家では近所迷惑になって焼けないので

くさやが食べたくなったら

瓶詰めのくさやを買って食べている


納豆やブルーチーズにしろ

フルーツの王様と云われる

ドリアンにしろ

その匂いは強烈だが

一度食べたら癖になる

美味さだ

食物は

見た目の悪い物…

余談だが

例えば

雲丹なんか見た目黒いトゲトゲで

身も黄色い物体で

不気味だけど中の身は美味い

雲丹を一番最初に割って食べた人は

誰だか知らないけど

根性と勇気の有る凄い人だと思う…


匂いのキツイ物は

昔から美味いとされているから

くさやも美味いのだ


くさやの匂いで毛嫌いせずに

先ずは

瓶詰めのくさやから食べて

そのあとを引く癖になる

美味さを実感する事を

お勧めする


ナポリタンの感想だが…

味はチキンラーメンの麺が

ケチャップ味になった感じで…

だがチキンラーメンの麺から出た

スープは美味かった

結論

チキンラーメンは

チキンラーメンとして

食べた方が美味い!


と私は感じました




俺も含めて

俺の周りの人間は

品のない

所謂下級国民が多いが


自慢する訳ではないが

所謂セレブ

と云われる銭を持っている友人知人の

一人や二人はいる

先日

野暮用で有楽町駅前で

屯っていたら

携帯が鳴った

相手は一応セレブに入るのか?

都内の場末じゃなく

一等地でお店を持っているママ

何でも有楽町駅前で

俺を見掛けたので

時間が有ったら

お茶をしよう!

とのお誘いだ



ペニンシュラ東京に

予約したお菓子を取りに行くだけだから

すぐだと言うので

有楽町駅前で待ち合わせをした


彼女は二個下で

地元の小・中学校の後輩になる

家も近所で幼馴染みたいなもんで

お互いに鼻水を垂らしていた

時分からの知り合いだから

俺の事を当時の呼び方

○○君と君付けで未だに呼ぶし

俺もママなんて呼ばずに

下の名前を呼び捨てにしている

十代の時は

たまに街中で会えば

「おう!元気か?なんか有ったら俺に言えよ!」

って、なんか有っても何にも出来ないけど

カッコつけて

そんな常套句で軽く挨拶代わりの会話を

するぐらいだった

俺が

一回目の

全寮制国立大学を卒業した時に

何年ぶりかに逢った時

鼻水を垂らしていた女の子が

垢抜けした夜の蝶に大変身していて

女は変わるもんだなぁ~

と改めて感心して思った

彼女は高校を出てすぐに

夜の銀座に身を投じて

頑張り屋の彼女は

今では二軒のお店を持つまでになった

俺との付き合いは

一年に一回か二回

思い出した様に連絡して来ては

お茶をして世間話をするぐらいの

浅く長い付き合いが続いている

もうお互いに

おっさん、おばさんに

なってしまったが

彼女は職業柄で

長年培った

歳を感じさせない華とオーラが有る

柄の悪い野暮ったい俺とは

不釣り合いだから

周りの人間は

この二人はどんな関係だろう?

と思っていただろう


お茶をして

又逢う約束もせずに

「じゃあ又なぁ~!なんか有ったら俺に言えよ!」

と、なんか有ってもなんにも出来ないけど

いつも常套句で別れた


その彼女からの頂き物は


ペニンシュラ東京

「ザ・ペニンシュラブティック&カフェ」


一応薄い木箱風に入っている


ロストビーフサンド




とマンゴーサンド


普段、どうせカップ麺とかしか

食べてないんでしょう?

と、手土産にくれた




それに

毎年中秋の名月をお祝いする

この時期に予約販売する

月餅

予約したこの月餅を

取りにペニンシュラ東京に行ったらしい

一個直径三、四センチ位の

小さい月餅が

八個で七千円以上するらしいが

二個だけお裾分けしてくれた

黄色い外側の皮に


中には

皮蛋…アヒルの卵で作った

餡と言うよりクリームが

入っていて

俺が知っている月餅とは

違い中華菓子と言うより洋菓子の様な

上品な味の月餅だった


セレブって言うのは

普段こんな物を喰っているのか?

美味いけど

俺には

コンビニで売っている

中村屋の月餅で充分って言うか

餡饅でも充分だったので

今夜買って食べた



ペニンシュラホテルと言い

一個八百円以上の小さな月餅にしろ

高級ホテル?と言えば

ガキの頃から目黒エンペラー位しか

知らない俺には

敷居が高過ぎる無縁な超高級ホテルと

超高級お菓子だった


食べないより

食べた方が

今生の想い出になる

身銭を切って迄買う代物じゃないから

良い味見と経験をさせて貰った

と彼女には心の中で感謝した


さて明日九月九日は

重陽の節句(菊の節句)

料理名人としては

栗御飯を作って

菊酒で

月下独酌と

洒落て見るかな?





セレブの味を

少しだけ味見した漢の

今宵の子守唄は

中秋の名月も近いので

桑名正博の

「月のあかり」を聴いて

眠りに就こう…かと思ったが

昭和の御代

高級ホテル?の

目黒エンペラーが

世間の話題になった頃と

同時期に流行った曲

桑名正博の前の奥さんだった

アン・ルイスが唄った

「グッド・バイマイ・ラブ」を

聴きながら眠りに就こう…





「グッド・バイマイ・ラブ」


唄 アン・ルイス


作詞:なかにし礼

作曲:平尾昌晃



グッバイマイラブ この町角で
グッバイマイラブ 歩いてゆきましょう
あなたは右に 私は左に
ふりむいたら 負けよ

グッバイマイラブ も一度抱いて
グッバイマイラブ 私の涙を
あなたの頬で ふいているのよ
泣きまねじゃないの

忘れないわ あなたの声
優しい仕草 手のぬくもり
忘れないわ くちづけの時
そうよ あなたのあなたの名前

good bye my love
I'll never forget you
and please, oh please say
you'll never forget me
We can meet again someday

グッバイマイラブ 二人の恋が
グッバイマイラブ 真実ならば
いつかは逢える これが本当の
さよならじゃないの

忘れないわ あなたの声
優しい仕草 手のぬくもり
忘れないわ くちづけの時
そうよ あなたのあなたの名前
もちろん あなたのあなたの名前






今聴いても

アン・ルイスも初々しくマブいし

可愛い曲だ


俺この頃のアン・ルイスのファンで

アン・ルイスみたいな

マブい彼女を早く作って

目黒川の畔に建つ


洋風の城の様なホテルに

連れて行きたい!

とそんな夢を見ながら

レコードがすり減る迄

この曲を聴いたもんだ…


因みに

歌詞に

♪あなたは右に私は左に…♪

にてあるが

だから俺はこの曲に洗脳されて


右に行ってしまったのかな…?