バギー目線での船内の移動 | 18トリソミーの子供を育てる

18トリソミーの子供を育てる

がんばって18トリソミーの娘を育てています。

パスワードを忘れてしまい他のアカウントに移動しました。以前のブログはこちら  
http://ameblo.jp/gogosanasana/

にっぽん丸の船内施設の場所や用途などは他に詳しくかいている人がいっぱいいるので置いといて、実際バギーで船内の施設を移動して思ったことを書いておきます。

 

娘のバギーは人工呼吸機と吸引機とを載せられる大型で、だいたい横幅55cmで長さが90cmほど。結論として階段じゃないといけない場所(7階デッキから上がる船の一番上の展望台みたいなとこ)以外はほぼ行きたいところは行けた。

 

にっぽん丸は30年前の船なので基本設計では当然車椅子の使用は想定されてない。だから通路やドアの幅は狭い、そして段差がある。段差にはスロープというか段差を乗り越えられるようにはなっているけど後付けなので高さがあり通りにくくはあるけど一応通れる。

 

人が多く通る通路は目測150cmくらいあったけど人とすれ違うときは道を譲ったり譲られたり。ドアは100cmほどで開けたときのストッパーがないので娘と二人きりで行動するときは背中でドアを開けながら出たり入ったり近くにいる人が助けてくれたり。

 

レストランもテーブルの間隔や席や通路が狭いけれどレストランの人が椅子や人を動かしてくれて特に問題なくテーブルまで行ける。テーブルの場所も広いところを用意してくれていたので回りを気にせず快適に食事できた。

 

上流の区画は分からないけど庶民の部屋のある区画の廊下は狭く目測100cmほどで部屋のドアは60cmほど。普通サイズの車椅子の使用は難しく幅の狭い小型の車椅子じゃないと廊下は通れるけど部屋の中に入るのは無理だと思う。部屋の扉は娘のバギーはギリギリ通れるくらい。

 

上下の移動はバギー抱えて階段は無理なので船の真ん中にあるエレベーター3基のみ。今回は乗客が380名と聞いたけど、エレベーターを長時間待つことはなかったし、混雑しそうな時間を避けていたためか人がエレベーター待ちをしているのもあまり見なかった。客室が多い階層では人通りが多くなりそうなので客室が18しかない1階に部屋を選んだのも良かった。1階ならエレベーターが来れば人が降りるか空なので確実に乗れる。だから船の上下移動で困ることは全くなかった。階段は一人で移動するとき運動のため使ったくらい。

 

にっぽん丸の船内移動は少し気を使うことはあったけど、近くの船員や乗客が手伝ってくれたのでほぼ問題なく思い通りにできた。

 

 

あと移動が楽だったもう一つの要因がにっぽん丸は小さいこと。全長が166.65メートルで横幅が24メートルらしいので、エレベーターを中心に横に10メートル、縦に50メートルも動けばだいたいの目的地に着ける。

 

昔VLCC(very large crude oil carrier)っていう29万トン積みのオイルタンカーに仕事で行くときが何回もあって、縦に330メートル幅が60メートルほど(サッカーのコート3面分)で移動は当然歩きなのでちょっとした用事でも移動が大変だった。今ジャパネットが扱っているMSCベリッシマが同程度の大きさの船なので、乗ってはみたいけどあの広さをバギーを押して回ろうとはとても思えない。

 

にっぽん丸はちょうど良いサイズ感だった。