砂嵐の10キロラン | 運の良い人・まる◎さんの感動日記

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10キロランをした。
せっかくトレーニングをしにきたのに、まったく身体を動かしていないのは、
なんだか怠け者のようで気持ちが落ち着かない。

走り出す時、風が強くて海辺の砂がガンガン飛んでいるのが判る。
チームメイトが、また口の中に砂が入るの、たまんないよね、と笑う。

かん8親分が先頭になって走り出す。さすがに今日はその前にバイクでハードに走ってきたので、ランペースはキロ5分くらい。
親分のすぐ後について走った。
続いて、キンちゃん、しょこたん、まこちゃん、太田さんと続く。

最初の橋を越えた折り返し地点で、キンちゃんに抜かれた。
さらにキンちゃんは、かん8親分も抜いて走り去っていく。
なぬう?!
いつの間にキンちゃん!
お主やるなぁ!

なにくそ、という気持ちと、俺は俺なのだ、自分のベストを尽くせ、と自分に言い聞かせる。
もくもくと走る。

前方にキンちゃん、親分が見えるが、ジリジリと間が開く。
これ以上開いたら抜けないという距離を保つ。
今にみてろ、頑張って抜いてやるという気持ちで走る。
なんたって俺だけ今まで何もしていなかったんだから、ここでひよるのは恥だ。
すごい風。
キャップが何度も飛ばされそうになったので、キャップをとって持ちながら走る。サングラスは昨日転倒した時に粉々になっているので、代えがない。
予備のサングラスをもってくればよかった。
砂嵐が時々目に入る。
前方から吹きつける風が強く、なかなか前に進まない。
自然の力は強い。
人間の力なんてたかが知れている。
けれどもその中でベストを尽くせ。
単純に厳しい距離を走るだけじゃなく、自然の力の中で、その洗礼を受けつつ走るのが、トライアスロンなのだ。

スタート地点を越えたところで、親分がキンちゃんを抜く。
続いて俺もキンちゃんを抜く。

よし、このまま行け!

ところがこの後、しょこたんに抜かれる。
抜いたり抜かれたりのデッドヒートだ。
悔しくもある。
でもこれが現時点での俺の実力である。

心臓はどくどく、肺はゼイゼイ熱い。
それでも走る。
一人で走るなら、ここまで追いコンで走らない。
チームメイトがいるから、負けたくもなく、全力を尽くして走れる。

それにしてもキツい。

最後の折り返し地点を越える。

後は3キロくらいだ。

いぜん、風は強く、風の流れも変わってまたしても前方をはばむ風だ。
厳しいのぉ。

言い訳はきかない。
みんな同じ条件でトライしているのだから。

左に直角に曲がる地点を越える。ここからゴールは近い。ピッチを上げろ!
後半を追い込め。ベストを尽くせ。この後は何もない。残ってる力を振り絞れ。
ピッチを上げると、さらに肺はゼイゼイと熱を増す。身体が熱い。
走れ。走れ!
いろんなことを考える。
今まで成し遂げてこれなかったこと。
もう俺は後悔したくない。未来は自分の手で創るのだ!

もうすぐだ。
あそこまで行けば、後300メートルくらい。
ピッチをさらに上げる。

ところが目測を誤っていて、まだまだゴールに届かない。
こういう時、心が折れる。がっかりするのだ。
もうダメだ。と思う。
いや、ダメじゃない。
もっとやれるだろう?
もう一度まきかえせ!

身体、精神力。
フル動員しろ!


ようやくゴールが見えてきた。
かん8親分がタイムを計りながら待っている。

ゴール!
かん8親分としょこたんにタッチする。
55分!

こんなに真剣に走ったのに55分か?!
まだまだだ。。

力使い果たして地面に仰向けになる。

まだ風は強い。
でも、いい風だ。
火照った身体に風が心地良い。


まこちゃん、太田さんがゴールする。
お疲れさまぁ!
みんな思い思いにベストを尽くした。
みんなで祝福する。

あれ?
キンちゃんが神出鬼没にいる。どうなってるんすか(笑)


あぁ楽しい。

民宿に帰って顔と腕を洗う。砂で全身ザリザリだ(笑)

よくやった。自分と仲間を祝福しよう。

乾杯!
人生はかくも面白い。