人材紹介会社の面談に行ったよ | 海外ポスドクの就職活動日記

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高学歴・高年齢・海外… 
2009年、
3Kのハンディと不況にアグレッシブにチャレンジする
海外PDの新卒(?)就活記録

年末に東京に行って、
人材紹介会社の面談を受けてきました。

いちおうコメントしておくけど、
そこに就職するためじゃなくて、
そこから仕事を紹介してもらうためだよ。


そこの人材紹介会社は、
金融や保険などを得意とする会社なんだけど、
僕のようなペーペーでも相手してくれた。
(金融系とかだとエグゼクティブ向けの紹介会社も多くて、
そこらはポスドクじゃ申込みフォームを埋めることすらできない。)

で、
「当日はコンサルタント二名が面談いたします。」
とのことで、おおっずいぶんいい待遇だな?、と思ったんだけど、
そうでもなかったことは以下を読めば分かります。
まあ、大して重要ではないことですが。

***
いつも面接とかの時は
確実に間に合いたいし余裕を持って臨みたいので、
30分くらい早めに近くまで行って
会場の近くのカフェでコーヒーを飲んでいることが多いのですが、
今回も人材紹介会社の近くのお店に入りました。

サラリーマン向けのカフェだったらしく、
忙しそうなスーツ姿の人々で席はいっぱいでした。

僕の隣は小中学校関係者の人と自動車会社の人の商談のようで
「うちも今年は数千億も赤字なんですよねぇ…」
って大体どこか分かってしまうような。
反対側は、旅行会社の人みたいで
パソコンを打ったり電話をしたりと忙しそう。

コーヒー一杯500円はちょっと高かったけど、
学生気分の抜けないポスドクくんには
ちょっと新鮮な空間に映ったのでした;


会社の受付で、
それまでメールをやりとりしてきたコンサルタントの方と挨拶をしました。
すぐに個室に移動して、業界の志望動機や経歴について
それなりくつろいだ雰囲気でいろいろとお話しをしました。
30分きっかりに二人目のコンサルタントと入れ替わり
僕が書いた「履歴書」と「職務経歴書」について
アドバイスなどもあり、面談は1時間で終わりました。

内容については特記するほどのこともないのですが、
やっぱり金融専門職については詳しくないようで
期待したアドバイスというのは得られませんでした。
ともかく、
公開もされている求人2件と
非公開の求人2件

を案内してもらえました。

友人からも聞いていたのですが、
ちょっと粘ったら案件を追加してくれました。
向こうも都合の良いカードから出してきますから(以下詳述)。


人材紹介会社を使う最大のメリットは
・非公開求人の情報が得られる
ことだと思います。
企業のサイトにはない情報を持っているので、
これを利用しないのは惜しいです。

直接応募する人よりも人材紹介会社から紹介があった人材のほうが
企業も信頼してくれるという話も聞いたことがあります。
見ず知らずのところからメールで申し込まれるよりは
安心感がある程度でしょうけど。


ただ、ちょっとこの人材紹介会社は問題がなくもなくて、
気楽な面談だったとはいえ
一人目のコンサルタントは頭をかいたり姿勢が少し悪かったりしていて、
僕が面接の指導をしたろか!、と思ってしまいそうでした。
二人目の人がフォローしている感じがありありだったので、
何で二人も面談してくれたのかが分かったのでした。
まあ、会社にはいろいろあるよね~。
でも、こちらにしても貴重なチャンスなので
サービスの利用は継続するけど。

おいおい、だいじょーぶかな?


ポスドクについても全然ご存じなくて、
大学や研究機関を渡り歩いている経歴を見て
「こちらを辞められた理由は?」
とマジで聞かれました。
いえいえ、
ポスドクというのは大学の研究者なので
辞めるのなんのではなくて一貫したキャリア、なのですが、
一般の方の認識というのはそういうものなのかも。

そんなこんなで、数理系のキャリアというのを
いまいち理解できていないようでした。
専門職のようなレアな方向を目指す場合は多少は仕方ないのかも。

まあ、企業の専門職の担当者はそのくらいはご存じでしょうけどね。
というか、専門職の人なら、向こうも過去に同じ分野を研究してたり、
ウォール街の話だと、マクスウェル方程式を書かされたり、
「君の発見したオイラー数はいくつかね」なんてこともあるとか~。
むしろ、専門家同士のつばぜり合いになるかもなので、覚悟せよ


この不景気の中でも、
案件を紹介してくれただけでもずいぶんと感謝してます。

ところがまだ問題はあって、非公開の一件を
「スキルも合っていて、英語力もある人材はなかなかいませんし」
と強く薦められたのだけど、僕は実務経験もないわけで、
この不況時にその程度の人材が足りていないとは思えないし、
ちょっとこの企業はブラックのような気がして
返事は保留して家に帰って調べてみたのです。

転職情報掲示板みたいなのがネットにはあります。
まあ、どんな企業にもいいことを言う人も悪いことを言う人もいるし、
転職者などには強いバイアスがある可能性が高いので、
こういうのは嘘とホントが半々くらいに受け取った方がいいわけですが
「知り合いがいるのですが、辞める人も多く、雰囲気も悪い、と聞いた」
との書き込み。
やっぱり…
一見、外資系でよさそうな響きもするのですが、
会社のサイトや規模、業務内容から何となく想像もできたので、
この案件はスルーしました。

今や、企業の財務諸表までチェックする僕ですからこれくらい訳ないぜ。
べんきょーしといてよかった。(参照:財務諸表【2】

業績とかがよくなければ、雰囲気が悪くなって
人間関係が殺伐としてくるのも自然な流れだと思います。
うっかりそんなところに入ったら、取り返しがつかなくなりますし。


もう一つの非公開求人は、多分悪くないのですが、
職種にそれほど興味がなかったのでお断りしました。
びっくりしたのは、
後日先輩に連絡したら、そこに“以前”おられたそうで、
「僕が辞めたばかりだから、求人があるかも」
と言っていたことで、
やっぱり専門職の世界は狭いなぁ、と改めて感じました。
ちなみに、このポストにはもう新人が入ったらしいですが、
事業拡大のためまだ求人があるのでは、という内部情報。

***
公開の求人には仲介を依頼したのですが、
最近は書類の審査もかなり厳しいそうです。
面接くらい呼んで欲しいナ。

公開なら人材紹介会社を使う必要もないのですが、
面接の練習とかもしてくれるようですし、
何かと情報源は確保したいですから。

こんな感じで、いまいち心配な出だしとなりましたが、
まあ、愉快だね。ははは。


その後、人材紹介会社では紹介されなかったけど
企業がサイトで中途の募集しているところにも
自分で応募してみました。