ブログのポリシー | 海外ポスドクの就職活動日記

海外ポスドクの就職活動日記

高学歴・高年齢・海外… 
2009年、
3Kのハンディと不況にアグレッシブにチャレンジする
海外PDの新卒(?)就活記録

7月が終わりますね。
日々の暮らしに、夏を感じていますか?
僕は、ちょっと南の島に出かけてきます。


さて、
拙ブログは、
今のところ一日にせいぜい数十件のアクセスしかないのですが、
「ポスドクの就活」という超ニッチ市場のためか、
立ち上げ二週間でgoogle検索の1番目にきました!!

応援してくださる方々、どうもありがとうございますかお

***

このブログを書くにあたって、
僕はいくつかのポリシーを守っているつもりです。
(でも、今日のこの記事はそのポリシーにやや反しています。)

そのポリシーとは、

************************
1.ポジティブであること。

2.意味があり、簡潔であること。

3.個人的過ぎないこと。

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別に頼まれてないですが
もう少し細かく説明いたしますと、

1は愚痴とかネガティブなことを並べても
読んでくれる人がいい気持にはならないだろうな、と思うことがひとつ。
でも、根拠に基づく事実についての考察が、
時に辛らつとなることは仕方がないと思います。

あと無闇な批判も生産的でないので避けたいところ。
目新しさのある分析ならともかく、
僕が政府の政策がどうのこうのと
ここに感想や意見を書いても何にもならない。
僕にできるのは、一人の崖っぷちポスドクとして
自分を実験台において、未来に向かって奮闘し、
そんでもって冷徹に観察することくらいです。


全く新しい世界(民間企業)に飛び込む博士やポスドクは、
現状を肯定しているだけでは未来は見えません。

博士だろうが、何だろうが、
能力は自分で育てて、その実績を積み重ねていくものです。
そういう生産的な姿勢が大切だと信じています。


ポリシー2も大体同じ考えで、補足ですが、
あまり長い文章を書いても
みなさん忙しくて読んでいられませんから、
根拠や論理性を最低限確保してできるだけ簡潔な文章にしたい、
とは心がけています。でもちょっと長いかな。


ポリシー3、個人的過ぎない、というところで、
ポスドクにとって就活するというのは結構苦しい立場でもありまして
研究の世界は狭いですから、
個人的なことを書き過ぎて僕が特定されるのもどうかな、
という理由がひとつ。
それで、海外生活で出会うおいしい食べ物のこととか、旅行のこととか、
書きたいのをぐっと我慢して、就活のことばかり書いています。

もちろん就活についても、
個人的なこと主観的すぎることを書き連ねると、一般性がなくなって、
結局、役に立たない情報になってしまうのではないか、と危惧します。


以上は、僕の個人的なポリシーと共通する部分も多いかもしれません。
少なくとも、自分はこう生きたい、という希望が含まれています。

***

どうしてブログを書くのか、ということもついでに考えました。

・書くのが楽しいから。

・書いて頭と情報を整理したいから。

・後進の数理系PDの方々への情報提供。


結構、利己的な理由です。
ただし、
誰かの何かの役に立つ、
ということを意識して書いています。

人の役に立つ営利企業が発展する、
という状況に近いかもしれません。


僕も定期的に目を通す気に入っているブログがありますが、
そのいくつかには、
よくまあこんなに多くの情報を扱いこなせるものだ、
とただただ感心することも少なくありません。

でも、彼らのブログの初期の記事を見ると、
まだそれほど文章も内容も洗練されたものでないこともあります。

時間と努力、人に見られる緊張感などが
きっと彼らを大きく成長させたのだと思いました。
研究をしていても、
「ゼミは発表者が実は一番勉強になる」
と言ったりしますね。
どういう方面に向かうかは最終的には個性の問題だと思いますが、
継続的に努力することが自分の能力を開花させるのでしょう。

ブログを始めて感じることですが、
自分の経験の一部であっても、それを晒していると、
普段の自分ももっときちんとしなくては、
という緊張感みたいなものが生まれるものですね。


あと、
ポスドクの就活ブログで本格的なものは非常に数少ない印象です。
僕は数理系のポスドクで、
自分の分野での事情にしか詳しくはありませんが、
それでも僕の経験を詳細に記録していくことで
それなりに有用なブログになるかもしれません。

いまのネット社会では、
公表されている大抵の情報は探せば誰でも手に入ります。

でも、
言われてみなければ気づかなかったとか、
他の視点を手に入れることができたとか、
雑多な情報をまとめて見ることができたとか、
そういう機会をもし提供できれば
情報に対する付加価値となり得るし、
それが「僕がブログを書く」ことに意味を与える気がします。

このブログは、
僕の小さな「気づき」で成り立っています。

読む人によっては、当り前のことも多いことでしょう。

僕は僕の経験と反省を踏まえながら、
特に数理系のポスドクや博士の人たちに向けて、
こういうやり方や見方もありますね、
と何らかのヒントになるような、
そういうブログにできたらいいなと思うのです。


…ポリシーに反して、冗長な内容になってしまいましたが、

    読んでくれて、ありがとう。