オークションで競売となったNortelの特許はAppleなどのコンソーシアムが購入

APPLELINKAGEさんより
http://www.applelinkage.com/#a110701006

前回、記事でも紹介しましたが、カナダで携帯電話などの電話機やネットワーク機器を製造する
Nortel Networksが破産申請を行い、再建の為に同社が持つ特許資産を売却するオークションを開催し、
AppleやGoogleなどの企業が参加する事が明らかにしていました。

そのオークションの結果が判明し、Nortelが持つ6000件ほどの特許資産は、
Apple、EMC、Ericsson、Microsoft、Research In Motion、Sonyからなるコンソーシアムが、
45億ドルで落札した事が発表されました。

当初の6000件ほどの特許資産の評価額は10億ドルほど言われていましたが、
評価額の4.5倍という破格値で落札されてNortelも大満足といったところでしょう。

その背景には落札したのがAppleと含めた複数の企業が出資した団体（コンソーシアム）だったのが
大きな要因で、コンソーシアムが落札した事で出資した企業は落札した特許資産を自由に使う事が
できると思われます。

コンソーシアムに参加している企業を見ると、普段はスマートフォン市場でライバルとして競合する
メーカーが参加しているのは面白いところでお互いの利害関係が一致して行われた事がわかります。

コンソーシアムの中にスマートフォン市場で一番勢いがあるAndroidのGoogleがいないのは、
利害関係の部分を想像する時に色々な考えが浮かんできますね。

そして、このオークションの開催を反対していたMicrosoftがコンソーシアムの中にいるのも、
Microsoftのしたたかさを感じさせます。

このように今回のオークションではIT企業の意外な関係としたたかを感じさせる結果となりました。

結局、このオークションで貧乏くじを引いたのはGoogleだけだったのかな・・・。
今勢いがあるAndroidの特許資産の少なさという欠点がこれからも問題を起こしそうですね。


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