AppleがiOSアプリ外で課金するならiOSアプリ内課金もするように求める
Tech Crunchより
http://jp.techcrunch.com/archives/20110201apple-nothing-has-changed-except-for-this-one-thing/
昨日、AppleがソニーのeReaderアプリのApp Storeへの申請が拒絶された理由が、
Appleが提供するアプリ内課金のAPIを利用していない事だった事がニュースになりました。
このニュースの受け止め方はさまざまでAppleが閉鎖的なビジネスをしているという見方もあれば、
Appleは規約を守っただけという見方もあって、意見が分かれていますね。
私は後者の意見を持っています。
Appleが昨年9月に発表したiOSアプリの開発者向けに出したガイドラインで、
「Appleのアプリ内課金APIを利用せずにコンテンツに課金する機能ないしサービスを提供する
アプリの登録は拒絶される。」と謳っています。
つまり、ソニーは事前に出しているガイドラインに反して、
ソニー独自の電子書籍販売の課金処理を加えて、App Storeへの申請を行ったのですから、
拒絶されて当然の結果だった訳です。
AppleはソニーのライバルとなるiBookstoreと競合するから拒絶した
という見方を出ていますが、先行してAmazonがKindleアプリをApp Storeで公開されており、
このKindleアプリではアプリ課金のAPIを利用しないため、電子書籍の購入はできません。
Amazonはしっかりとガイドラインを守って許可された事になります。
ソニーもこのガイドラインを守れば問題ないと思うのですが、
Appleの広報担当がこの件に対して出した下のコメントを読むと上の意見を撤回したくなります。
「われわれはデベロッパーに対するガイドラインやサービス提供約款を変更していません。
ただし、われわれはアプリがアプリ外での課金を許している場合には、アプリ内での課金機能も
設けるよう求めることにしただけです。」
つまり、KindleのようにiOS以外のデバイスで課金をしている場合は、
iOSアプリでも課金機能を搭載（もちろんAppleのアプリ内課金APIを利用して）しなければ
ならないという事になります。
この元記事は英文だから、Appleの広報担当のコメントが誤訳された訳じゃないですよね。
Appleのアプリ内課金APIを利用するとiTunesアカウントで引き落としが行われ、
代金の30%がAppleのマージンとなり、販売元の手取りは70%になります。
薄利多売が主流のデジタルコンテンツ販売でマージンとして30%も取られてしまうと
販売元の利益確保は非常に厳しいのではないかと想像します。
どうしても、「アプリ外での課金しているならiOSアプリ内でも課金機能を搭載しろ」と
強くAppleが求めるならiOSアプリ内での販売価格は30%上乗せして販売するしかありませんね。
そんな事をしたらユーザーのメリットは無くなり、逆にiOSデバイスから離れてしまう気がします。
Appleが作ったプラットフォームでAppleの利益が出る仕組みを作るのは当たり前だと思いますが、
締め付けすぎは良くないと思います。
ソニーが独自課金を入れたiOSアプリをApp Storeに申請して拒絶されたのは当然だけど、
iOSアプリ外で課金をしているならiOSアプリでも搭載しろと強制するのは同意できませんね。
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http://jp.techcrunch.com/archives/20110201apple-nothing-has-changed-except-for-this-one-thing/
昨日、AppleがソニーのeReaderアプリのApp Storeへの申請が拒絶された理由が、
Appleが提供するアプリ内課金のAPIを利用していない事だった事がニュースになりました。
このニュースの受け止め方はさまざまでAppleが閉鎖的なビジネスをしているという見方もあれば、
Appleは規約を守っただけという見方もあって、意見が分かれていますね。
私は後者の意見を持っています。
Appleが昨年9月に発表したiOSアプリの開発者向けに出したガイドラインで、
「Appleのアプリ内課金APIを利用せずにコンテンツに課金する機能ないしサービスを提供する
アプリの登録は拒絶される。」と謳っています。
つまり、ソニーは事前に出しているガイドラインに反して、
ソニー独自の電子書籍販売の課金処理を加えて、App Storeへの申請を行ったのですから、
拒絶されて当然の結果だった訳です。
AppleはソニーのライバルとなるiBookstoreと競合するから拒絶した
という見方を出ていますが、先行してAmazonがKindleアプリをApp Storeで公開されており、
このKindleアプリではアプリ課金のAPIを利用しないため、電子書籍の購入はできません。
Amazonはしっかりとガイドラインを守って許可された事になります。
ソニーもこのガイドラインを守れば問題ないと思うのですが、
Appleの広報担当がこの件に対して出した下のコメントを読むと上の意見を撤回したくなります。
「われわれはデベロッパーに対するガイドラインやサービス提供約款を変更していません。
ただし、われわれはアプリがアプリ外での課金を許している場合には、アプリ内での課金機能も
設けるよう求めることにしただけです。」
つまり、KindleのようにiOS以外のデバイスで課金をしている場合は、
iOSアプリでも課金機能を搭載（もちろんAppleのアプリ内課金APIを利用して）しなければ
ならないという事になります。
この元記事は英文だから、Appleの広報担当のコメントが誤訳された訳じゃないですよね。
Appleのアプリ内課金APIを利用するとiTunesアカウントで引き落としが行われ、
代金の30%がAppleのマージンとなり、販売元の手取りは70%になります。
薄利多売が主流のデジタルコンテンツ販売でマージンとして30%も取られてしまうと
販売元の利益確保は非常に厳しいのではないかと想像します。
どうしても、「アプリ外での課金しているならiOSアプリ内でも課金機能を搭載しろ」と
強くAppleが求めるならiOSアプリ内での販売価格は30%上乗せして販売するしかありませんね。
そんな事をしたらユーザーのメリットは無くなり、逆にiOSデバイスから離れてしまう気がします。
Appleが作ったプラットフォームでAppleの利益が出る仕組みを作るのは当たり前だと思いますが、
締め付けすぎは良くないと思います。
ソニーが独自課金を入れたiOSアプリをApp Storeに申請して拒絶されたのは当然だけど、
iOSアプリ外で課金をしているならiOSアプリでも搭載しろと強制するのは同意できませんね。
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