大介は、外を見ていた。
「大介君、どうしたの?」
「いや、1年前のことをね・・・」
・・・・・・・・・・
今から1年前、アラスカがアメリカ合衆国からの独立を叫んだ、これにより、アラスカ革命軍とアメリカ軍との戦争が始まった。
日本の「日本刀同盟軍」にいた大介と氷(クリス)は、人民救助のためシアトルに飛んだ。
北アメリカ大陸の中でもシアトルの被害は凄かった。
「氷、あそこの家に人がいるぞ!」
「了解!」
2人は、ある家に向かった。
「はぁぁぁぁ・・でやぁ~~!」
ズガッ!鉄筋の柱が真っ二つに折れる。
「大丈夫か?何があった?」
大介が尋ねる。
「ろ・・輪(ロンド)に気をつけろ・・」
その人はこう言うと息を引き取った。
「氷、生きている人を探すぞ!」
「はい」
2人は奥へと進む。
奥は火の海だ。その中に、人影が見えた。
「輪というやつか!?」
大介が叫ぶ。
「ここに来たヤツはみんな殺す」
輪がそう言うと拳銃を乱射してきた。
「くっ!」
大介は日本刀の「ガーベラストレート」で防いだ。
「やめろ!やめるんだ。オレたちは、戦いをしにきたんじゃない!」
大介が訴える。だが、輪は全く話を聞いていない。
「た・・すけて」
一人の男が助けを求めてきた。
「と・・父さん!?」
大介が言った。
「こざかしい。死ね!」
輪は大介の父に銃を向けた。
バン!輪は大介の父を殺した。
「うわぁぁぁぁぁ!父さん・・。よくも、よくも!」
「ふん!ゾクブツどもめ!」
「黙れ、おまえのようなヤツが・・!」
「オマエも死ね!」
輪が大介に銃を向けたその時だった。
突然、家が崩壊してきた。
「ははは。最後に勝つのは私だ!」
輪がそう言って、瓦礫の下敷きになった。
・・・・・・・・・・・
「大介君?」
氷が声をかけた。
「この忌まわしい過去が・・・」
大介の瞳に涙が見えた。
「今度こそ、輪を討つ!」
そして1時間後、図書館で
「マスター」
大介が忍成先生のところに来た。
「どないしたん?また、輪のことか?大介」
「えぇ。だから、あの技を教えてください」
「せやけどな~。あの技は危険やで・・」
「頼みます、マスター」
「しゃあないな。ほな・・ついてこいや!」
「了解」
・ ・・・・・・・・・
数時間後・・
「よう出来たな~」
「いえ。マスターよりは。何で氷に輪のことを?」
大介が聞いた。
「大介。過去に囚われていたらダメやで。んなことやってると・・・」
「マスター・・」
大介は日本刀同盟のトップエリートだ。
忍成は、その軍の総指揮官であった。
氷も日本刀同盟軍にいた。
「忍成先生―!何かあったー!?」
未香が詰め寄った。
「どないしたん?未香」
「氷に何か教えたんでしょー!」
「いた!何すんねや!」
「何で氷に教えて、私に教えてくれないのよー!」
「未香に何かあったら困るやろ!」
「キャー!!嬉しい!」
「やれやれ・・」
大介の過去を知る氷と忍成。
この2人にも危険が迫っていた!
END
Written byユウダイ