番外話『運命の始まり』 | 吾輩はヒルシュ類縁で短腸のアラサーである。

吾輩はヒルシュ類縁で短腸のアラサーである。

腸管神経細胞僅少症(ヒルシュスプルング病類縁疾患)により短腸症候群になりました。SLE、肝硬変に振り回されつつ、七転八起しながら生きているアラサーです。
日常のことや病気のことを書いていきます。
質問、コメントお待ちしてます(*´∀`)

大介は、外を見ていた。

「大介君、どうしたの?」
「いや、1年前のことをね・・・」






・・・・・・・・・・

今から1年前、アラスカがアメリカ合衆国からの独立を叫んだ、これにより、アラスカ革命軍とアメリカ軍との戦争が始まった。
日本の「日本刀同盟軍」にいた大介と氷(クリス)は、人民救助のためシアトルに飛んだ。

北アメリカ大陸の中でもシアトルの被害は凄かった。

「氷、あそこの家に人がいるぞ!」
「了解!」

2人は、ある家に向かった。

「はぁぁぁぁ・・でやぁ~~!」

ズガッ!鉄筋の柱が真っ二つに折れる。

「大丈夫か?何があった?」

大介が尋ねる。

「ろ・・輪(ロンド)に気をつけろ・・」

その人はこう言うと息を引き取った。

「氷、生きている人を探すぞ!」
「はい」

2人は奥へと進む。
奥は火の海だ。その中に、人影が見えた。

「輪というやつか!?」

大介が叫ぶ。

「ここに来たヤツはみんな殺す」

輪がそう言うと拳銃を乱射してきた。

「くっ!」

大介は日本刀の「ガーベラストレート」で防いだ。

「やめろ!やめるんだ。オレたちは、戦いをしにきたんじゃない!」

大介が訴える。だが、輪は全く話を聞いていない。

「た・・すけて」

一人の男が助けを求めてきた。

「と・・父さん!?」

大介が言った。

「こざかしい。死ね!」

輪は大介の父に銃を向けた。
バン!輪は大介の父を殺した。

「うわぁぁぁぁぁ!父さん・・。よくも、よくも!」
「ふん!ゾクブツどもめ!」
「黙れ、おまえのようなヤツが・・!」
「オマエも死ね!」

輪が大介に銃を向けたその時だった。
突然、家が崩壊してきた。

「ははは。最後に勝つのは私だ!」

輪がそう言って、瓦礫の下敷きになった。







・・・・・・・・・・・

「大介君?」

氷が声をかけた。

「この忌まわしい過去が・・・」

大介の瞳に涙が見えた。

「今度こそ、輪を討つ!」

そして1時間後、図書館で

「マスター」

大介が忍成先生のところに来た。

「どないしたん?また、輪のことか?大介」
「えぇ。だから、あの技を教えてください」
「せやけどな~。あの技は危険やで・・」
「頼みます、マスター」
「しゃあないな。ほな・・ついてこいや!」
「了解」





・ ・・・・・・・・・

数時間後・・

「よう出来たな~」
「いえ。マスターよりは。何で氷に輪のことを?」

大介が聞いた。

「大介。過去に囚われていたらダメやで。んなことやってると・・・」
「マスター・・」

大介は日本刀同盟のトップエリートだ。
忍成は、その軍の総指揮官であった。
氷も日本刀同盟軍にいた。





「忍成先生―!何かあったー!?」

未香が詰め寄った。

「どないしたん?未香」
「氷に何か教えたんでしょー!」
「いた!何すんねや!」
「何で氷に教えて、私に教えてくれないのよー!」
「未香に何かあったら困るやろ!」
「キャー!!嬉しい!」
「やれやれ・・」

大介の過去を知る氷と忍成。
この2人にも危険が迫っていた!








END



Written byユウダイ