静かに今夜も闇が落ちる
周りの音を奪いながら
人々の覇気を奪いながら
闇に促されて、みんな己の巣に帰る
傍に誰もいなくなるから
僕は闇が嫌いだった
一人ぼっちになるから
僕は夜が怖かった
でも今は違うんだ
闇は君と似た色をしている
君は闇と一体化しようとするみたいに
黒衣をまとう
だから もう
闇は怖くないよ
一人歩く夜も
君が傍にいるんだって思える
だけど静まりかえった部屋で
目を閉じたら 君の声がするから
僕を呼ぶ君の声がするから
たまらなくなるよ
今すぐ飛んで行きたいよ
だから ね
声だけでも聞かせてよ
存在の証明だけはしてみせて
闇夜も一人じゃない
君がいるから
不安な夜も一人じゃない
僕がいるよ
この存在証明、今すぐ夜空へ飛んでいけ
辛いときには僕には君がいる、そして君には僕がいるんだよ。