午後の紅茶を一年で365本消費する自由人 -4ページ目

再会(4)

メールは止めて…直接声が聴きたくて電話をかけた。

まだ…彼は会社に着いていない時間。

『おはよう。ビックリした!!電話大丈夫?』

暫くは話せないと言ってあったので、彼はビックリしていた。

今は声しか聴けないが…一ヶ月後・2ヶ月・イヤ。半年先になるか解らないが、絶対に彼に会える事を…

願った。
これから、二児の母。育児に終われ彼に会う時間すら取れないかも知れない。

現実的に彼も…双子の面倒と仕事で…此処に私が入る余裕がないかも知れない。

だから…私は妊娠を選んだんだ。

でも…娘を産んでも、彼への気持ちは変わらなかった。

ましてや…。
無性に会いたくなった。

入院4日目にして…初めて第二子に会えた。
この病院は三時間おきに…乳児室に行きミルクをあげる事になっていた。

私も痛む傷をさすりながら…乳児室に向かい。
初めて娘を抱っこした。
赤ちゃんがこんなに小さかったなんて…忘れていた。

母乳をあげた。
またもや…出ない。
こんなに張っているのに。

私も娘2号も新米さんだ。

『家に帰ったらパパとお姉ちゃんが待ってるよ』

『私の娘になってくれてありがとう』

15分かけて…娘はミルクを飲み終えた。

再会(3)

そして…たまタンカーに乗せられ。
自分の部屋へ戻った。
部屋に戻ってもまた麻酔が残っていて。
下半身の感覚はない。
鼻に酸素器具をつけられた。
暫くして…旦那が来た。
『お疲れ。見て来たよ子供』

私は段々と麻酔が切れ初めて切った部分が痛み、話す事も出来ない。

旦那も…二回目の光景なので、ただ隣に座っていた。

私は痛みのなか…物凄い疲れで眠ってしまった。

夕方目を覚ますと…
旦那は娘が実家に居るので帰る事にした。

夜中。
15分おきぐらい来る。
傷の痛みと、子宮の収縮の痛みに負け…
痛み止めの注射を射った。

変わらない気がした。子供を産む度に痛みは酷くなると聞いたが。
本当だった。
気づくと朝になっていた。
鼻の酸素も…夜の内に取れ。

尿管が着いて居るから2・3日はベッド生活。
娘にすら会えない。
帝王切開の弱点ってやつだ。

無理して手を伸ばし携帯をとった。

痛みより…彼とメールがしたかったから。



再会(2)

たった十センチしか満たない所から…

先生の手と子供が出てくる。
私の胃や腸…達が…動く感じがする。

物凄い気持ち悪さと…失神しそうな感覚に襲われる。

で…またもや言ってしまった。

取り出す時間なんて…直ぐなのに…

『まだですか?』

この言葉は前回長女の時も言った。

今思うと恥ずかしいよね。
でも…。
それだけ必死だった様な気がする。

『赤ちゃん出ますよ。』

『はい。産まれました。』

そんな声に…一瞬で気持ち悪さを忘れ…首を持ち上げ目で探した。
『女の子です』

まだ体には血が着いていて。
お猿さん見たい。

『声は…。』


なんて一瞬戸惑いかけたが。
大きな声で泣いた。

良かった。
直ぐにへその緒を切り、綺麗にするために。
看護師さんと行ってしまった。

一安心もつかの間。
私にはまだ…耐えなくては行けない事が。

今度はお腹を縫わないと。

幸福からまた…我慢に変わった。

お腹の中から順番に縫って行った。

感覚がないが…腹部が引っ張られている感じはした。