「みわき(廻湧き)」(自動表現)と「みはき(廻履き)」(他動表現)がある。「み(廻)」はその項。

「みわき(廻湧き)」は、動態が「み(廻)」(その項)の状態で、周回し、湧き上がる状態(回転する状態)になること→「風がまく」、「渦(うづ)をまく」。

「みはき(廻履き)」は、周回し装着することや、そのような動態にすること→「糸をまく」、「舌をまく(言葉も出ず、なにも言えない状態になる)」。

また、「煙(けむり)に巻く・煙(けむ)にまく」という表現の影響による俗語表現でしょう、「まき」が、誰かを、何かを巻いたかのように、状況判断ができない状態にしてしまうこと、そうすることで相手がこちらにかかわりをもつことが出来ない状態にしてしまうことを表現する場合がある→「追っ手をまく」。

「眉間(みけん)の毫相(がうさう)は常(つね)右(みぎ)に旋(マケ)り」(『金光明王最勝王経』平安初期点)。

「やつめさす 出雲健(いづもたける)が 佩(は)ける刀(たち) 黒葛(つづら)多(さは)まき(麻岐) さ身(み)無(な)しにあはれ」(『古事記』歌謡24:「やつめさす」にかんしては「いづも(出雲)」の項)。

「玉ならば手にもまかむを(将巻乎)うつせみの世の人なれば手に巻(ま)きかたし」(万729)。