◎「ほめ (褒め)」(動詞)

このは、「ほき(祝き)」の「ほ」と同じ、特異的な発生感を表現する「ほ(秀・穂)」する。それが、なにかがとりたてて秀でているということ、なにかが客観的に特異的に秀でていることを表現する。それを意思動態的に表現するのが「ほめ(褒め)」。この「ほめ(褒め)」も、「ほき(祝き)」と同じように、言語表現で行われることが最も中心的です。

「真木柱(まきはしら)ほめて(寶米弖)造れる殿(との)のごといませ母刀自(ははとじ)面変(おめが)はりせず」(万4342:防人の歌。「殿(との)」は建造物のこと。「面変(おめが)はり」は方言的変化)。

「…故(かれ)、今までに聖帝(ひじりのみかど)と稱(ほ)めまをす」(『日本書紀』「仁徳天皇」)。

「黒木取り草も刈りつつ仕へめどいそしきわけ(感心な、かいがいしい奴(やつ))とほめむともあらず」(万780)。

「感 ………ホム」(『類聚名義抄』)。

 

◎「ほや(宿り木)」

「ふをや(生を家)」。「を」は目的を表現する。「ふをや(生を家)→ほや」は、他の生(ふ:生成主体)を家にしているもの(そこで生活しているもの)、ということ。これはさほど大きくはない樹木性、の植物名であり、それは他の樹木に寄生する。別名「やどりぎ(宿り木)」。「ほよ」とも言う。これは「ふをよ(生を世)」。他の生(ふ:生成主体)を世(よ:自分の世界)にしている、ということ。

「寄生 …………和名夜止里木 一云保夜」(『和名類聚鈔』)。

「あしひきの山の木末(こぬれ)のほよ(保与)取りてかざしつらくは千年(ちとせ)寿(ほ)くとぞ」(万4136:これは「ほよ」)。

「寄生 ホヤ」(『運歩色葉集』)。

「寄生 ホヤ」(『書言字考節用集』)。