「ボンボ(凡ボ)」。「ン」は退化した。語尾の「ボ」は「ボン(凡)」という音(オン)の上(うへ)、という意味であり、「ボンボ(凡ボ)→ぼぼ」が、凡(ボン)の上(うへ)、を意味する。凡(ボン)の上(うへ)、とは、「凡」の字が人が足を開いて立っているその下半身に見え、その上(うへ)、とは、股間のあたり、ということです。これが婉曲的に陰部のあたり、人の生殖器部分あたりを表現し、この語が若い女の子に用いられたことから身体の女性性器あたりを指し示す隠語のようなものとなり、やがてそれは身体の女性性器部分を表現する隠語・俗語になっていく。『日葡辞書』(1600年代最初期)に、この語は「女性、少女らの用いる言葉」とある。この語は、元来は若い女の子が身体の女性性器部分あたりを婉曲的に表現した隠語だった。この「ぼぼ」という語は、『日葡辞書』にその語発生の初期情報があることを考えれば、室町時代ころにうまれているのかもしれない。

岐阜県飛騨地方に、赤ん坊を意味する「ぼぼ」という語がある(「さるぼぼ」という民芸品もある)。これは「募慕(ボボ)」でしょう。つまり「募慕」の音(オン)。募(つの)る慕(したふ思ひ)、という、漢語を利用した日本語表現。赤ん坊は赤ん坊も母もそういう思いのもの、ということ。

「Bobo(ボボ).  Pudenda(性器) muheris(女の). Palauras que as molberes,lberes,& meninas vʃäo(女性、少女らの用いる言葉)」(『日葡辞書』)。

「をめいこにぼぼしたばちやあたりけん つゐにじむきょ(腎虚)で死なれまらった」(「狂歌」『大団(おほうちは)』(元禄元(1688)年-同十六(1703)年:「をめいこ」は「御命講(オメイカウ)」か。これに「おめこ(女性性器)」をかけたか)。

「嫫母 女根也 …」(『譬喩尽』)。