◎「つまり」

「つみあり(詰み有り)」。ことの同動がある、ということですが(「つまり(詰まり)」「つめ(詰め)」「つみ(詰み)」の項)、ことが総的に、それゆえ終局的に、まとまり、の意。この語は文法では接続詞や副詞と言われますが、発生的には、挿入句、というようなもの。

「君は毎常(いつも)刀を挿(さ)して御出(をいで)なさるが、それは畢竟(つまり)何(なに)の為(ため)になさるのでござります、と問へば…」(『開化のはなし』)。

「つまり、君の言いたいことは…」。「とどのつまり」(→「とど」の項)。