◎「しゃがみ(屈み)」(動詞)

「シャかがみ(斜屈み)」。「かがみ(屈み)」はその項参照。「かがみ(屈み)」で姿勢が低くなりさらにそれに身体上半身が斜めになった印象が現れる動作をすること。「しゃごみ」という言い方もある。これは「シャこごみ(斜屈み)」か。全身を丸く小さな固まりにするような努力を表現する「こごみ(凝凝み)」という動詞はある。

 

◎「しゃくみ」(動詞)

「しゃくり(決り)」(→「さくり(決り)」の項・2022年6月12日)の活用語尾をМ音で表現したもの。しゃくれた状態であること。「しゃくり(決り)」の自動表現です。

「顔しやくみて猿のおもて(面)の色白きがごとし」(「評判記」『難波物語』)。

「杓叛 シャクム 人之面」(『運歩色葉集』:「しゃくみ」は「しゃくり(決り)」の自動表現ですが、元来は人の顔にかんし言ったらしい。のちには「板がしゃくんだ」といった言い方もする。「しゃくり(決り)」の客観的な自動表現は「しゃくれ」)。