「あままがテイ(天禍停)」。「テイ」が「つ」の音になっています。「あま(天)」はそれが神格的なものであることを表現します。「まが(禍)」は陰鬱な不吉なことを求めること、陰鬱な不吉なこと、です(→『音語源』「まが(禍)」の項)。「テイ(停)」は中国語。とどまること。庭園に造られる、休憩する、柱と屋根と椅子だけのような施設を「亭(漢音、テイ。唐音、チン)」と言います。「あままがテイ(天禍停)→あまがつ」は自然界の禍(まが)がそこにとどまり(特に生まれたばかりの)子が(禍がつかず)安全にたもたれること、そうなるもの。そうした役割で子の枕辺に置かれる小さな(子たる)人形(ひとがた)を言います。もともとの形は。木製や竹製のT字形に首をすげ、衣装を着せたりしたものを子の枕辺に立て置いたようです。これを三歳までやったといいます。役割が済んだのちはお焚き上げでもしたのでしょうか。