「あとともおひ(後伴負ひ)」。「あととも(後伴)」はあとに従う者。露払いのように主人の先を行く伴(とも)は「さきとも(先伴)」と言います。「おひ(負ひ)」は何かが遊離感をもって(自分ではない状態になって)存在感をもつ状態になること。「あとともおひ(後伴負ひ)」は何かを「あととも」として負っている。それを従うものたちとして引き連れているのです。「御軍士(みいくさ)をあどもひたまひ」(軍を率(ひき)いたわけです)。