「あわとほ(泡と秀)」。「わ」は子音が退化し消音化し「ほ」も子音が退化し消音化しました。泡(あわ)とある秀(ほ:ひいでるもの。浮かび上がるもの)、の意。泡のように浮かび上がるもの・こと、そうさせる何か、を表現します。泡のように浮かび上がるもの・こと、とは、印象であり、記憶であり、思い出であり、それが思い浮かびます(記憶再起があります)。たとえば、砂地に特異なへこみがあり、それを見、それにより容姿その他Aの記憶が浮かび上がれば、それは、Aの「あわとほ(泡と秀)」→「あと(跡)」であり、それが足による刻印であればそれは「Aの足跡(あしあと)」です。また、Aが去り、Aの記憶が浮かび上がる状態は「Aの後(あと)」です。これは「あわつほ(泡つ秀)」とも言われたと思われますが、この「つ」は、「やまつなみ(山つ波)」(山のような波)のそれのように、状態を表現し、意味は「あわとほ」とほとんど変わりません。