「あとはえ(後(跡)映え)」の音変化。後に残る記憶・印象(跡:あと)が映(は)えること。「はえ(映え)」は環境の中で特効的な効果感があるということです。「あとはえ(後(跡)映え)→あて」は品格があったり高貴であったりします。これは、上品、や、品格がある、の古い表現です。身分が高い、という意味にもなります。「あてやか」「あてはか」という表現もあります。「あてはか」の「はか」は努力の成果のこと。ここでは全的動態の成果・印象です。「あてはか」はその成果・印象が「あて」であることを表現します。「世界の男、あてなるもいやしきも、いかで此のかぐや姫を得てしがな、見てしがなと、音に聞きめでてまどふ」。