「あてつけ(当て付け)」の音変化。「つけ(付け)」は何かの思念を生きたそれとして(Aをつけ、や、Aにつけ、なら、Aとして)活性化させること(動態として同動させること)ですが(→『音語源』「つき(付き)」の項)、「あてつけ(当て付け)→」の場合の、Aに「当て」、はAを目標としてこれに付けるわけではありません。ここで「あて(当て)」は何かを期待していたり何かの思惑をもっていたりする動態にあることを表現します→『音語源』「あて(当て)」の項:「大将の君の御通ひどころ、ここかしことおぼしあつるに…」。「あてつけ(当て付け)」は何かを期待や思惑をもって何かに同動させること。たとえばAがBにCを「あづけ」た場合、BはCに関しAの期待や思惑の影響拘束下にありCを自由に処分することはできません。もちろん所有権を得ることはありません。
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