「あづかり(預かり)」は「あづけ(預け)」の自動表現。「あづけ (預け)」の活用語尾がA音化・情況化しそうした情況にあることが表現されています。意味は、預けられている情況になること。Aをあづかり、と言った場合「を」は状態を表現します(→※『音語源』「を(助)」の項)。
「あづかり(与かり)」は「あとひかり(跡光り)」の音変化。「あと(跡)」は痕跡であり、それが光り見えている、とは、何かや何事かの影響を受けていること、何かや何事かの影響下にあること、を意味します。「お褒(ほ)めにあづかり光栄です」は心地よい影響下にありますが、歴史的には「物の怪(け)にあづかり」といった表現もあります。
※『音語源』のあるサイト http://kaitahito.world.coocan.jp/
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