「あはつつひしあひ(粟星ひし会ひ)」。「あは(粟)」は植物名ですが、その実の粒のような小さな、の意。「つつ」は「星」の古語。「ひし」は密集を表現する擬態。粟粒のような小さなたくさんの星々が密集し会ひ集まっているもの、の意。額紫陽花(がくあぢさゐ)の「花序」と言われる部分の印象による名。「あぢさゐ」は別名「あづさゐ」とも言います。「ぢ」か「づ」かは「ひ」の音が強化保存されるか否かによって決まります。これは植物の一種の名ですが、「がくあぢさゐ」と言われるものが原種であり、多数の花が半球状に咲くもの(「てまりざき(手毬咲き)」と言います)は園芸観賞用の改良種です。「紫陽花」という表記は平安時代のある学者の誤用によるもののようです。