「あてはま(『当ては…』間)」。「は」は助詞。「あて(当て)」は期待です(→『音語源』「あて(当て)」の項)、生まれたばかりの子における期待とは将来であり未来です。その「あて」は……と何かを求め探しているような、そのように鼓動しているような、間(ま)が「あてはま(『当ては…』間)」。その場合の「ま(間)」とは、生まれたばかりの子の頭部(特に前頭部)にある、まだ縫合が完成していない、鼓動とともに動いて見える部分(別名「ひよめき」「泉門(センモン)」)。ここが開いている、ここに間(ま)がある、印象なのです。「あたま」は原意としてはこの部分の名でした。それがやがて、人の首から上、さらにその上半部あたり、その内部に脳があるあたり、を意味するようになります。