◎「あたき」の語源

「あたはき(仇掃き)」。敵を追い散らし一掃するような動作をすること。敵を追い散らし一掃するように暴れること。「一つの猪、矢を負ひてあたきしき」。

 

◎「あたけ」(動詞)の語源

 「あたはけ(仇はけ)」。「はけ」は「はき(掃き)」の自動表現であり、何かが片付きなくなること(→「在庫がはける」)。「あた(仇)」がはけた、とは、天敵がいなくなった、のような表現であり、勝手気まま、やりたい放題の状態になることを表現します。「一屋に猫児無ければ、老鼠白日(昼間)あたける」。近世初期の装甲した大軍船「あたけぶね(安宅船)」の「あたけ」もこれ。敵が一掃された、無敵の、船。