「あとは(跡歯)」。「とは」が「た」になりました。「あと(跡:痕跡)」たる「は(歯・刃)」。自分に(傷たる)跡(あと)を残した歯。「は」「牙(きば:牙歯)」でもあり「刃(は)」でもあります。それに対し緊張が生じます。それを排除するために闘争も生じます。後に音(オン)は「あだ」になります。意味は「敵(テキ)」や「かたき(仇)」に似ています。「テキ(敵)」は中国語ですが(「敵」の21世紀中華人民共和国音は「ディ」。字形も異なります)、「かたき(仇)」の元来の意味は、「親のかたき」といわれるような、後世のようなものではありません。「しらぬひ筑紫の国はあた守る押への城(き)そと……」。「あだうち(仇討ち)」。