「あへはか(敢へ努果)」の音変化。「あわか」のような音(オン)を経つつ「あか」になりました。「あへ(敢へ)」は、自己維持努力を表現し、忍耐することも表現します(→「あへてそうする」)。「はか(努果)」は努力成果です→『音語源』※の「はか(努果)」の項(この「はか(努果)」は「はかどる(捗る)」「はかばかしい(捗々しい)」といった言葉にもなります)。「あへはか(敢へ努果)」は、忍耐したその成果・結果、労苦したその成果・結果、の意。人体や衣服などに付着する活動結果たる異物を言います。皮膚から剥がれた角質や体表に浸出した脂質に大気中の埃が混じり皮膚や衣服に付着したものなどで。この「あか(垢)」という言葉は否定すべき汚(けが)らわしいものとしては表現されていません。これは私の努力や苦労の成果だ、というような表現です。
※『音語源』はGogen3000による著作物であり
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