さて、私の語学遍歴について少し触れておきたいとおもいます。
私の高校時代はまあ英語に限らずですが、あまり熱心に勉強していませんでした。いつも、英語の長友先生は「加藤は大関だ。John Lee(もちろん本当は本名)は横綱だ!」と言っていたそうです。というのはサボりの横綱の意味で、私はその場にいませんでしたから聞いたことはないのですが・・・。
もちろん、英語など喋れるはずもありません。大学は事情がありいかず、愛知県の大手企業に就職しました。24、5才のころ会社の歯車になるのが嫌で、カナダに移住計画を立てたのが、英語を勉強しようとしたきっかけです。その頃、ラジオの「基礎英語」(中学校レベル)を聞き始めました。そのレベルがちょうどいい感じでした。それから、「続基礎英語」、「英会話」、「ビジネス英語」と2、3年の内に一回目のテストで、準一級とTOEIC885点を獲得しました(「合格にとらわれず、試験に合格する」)。
今となればその時の独学の基礎がその後の英語人生を形作ったのだなと思います。結局カナダにはいかなかったのですが、会社は辞めたので、青果市場のトラックで配送しながらラジオの英語放送を聴いていたときのことが思い出されます。
もう翻訳を始めてから28年が経ちました。自分が英語の翻訳者になっていることを長友先生が知ったらどう思うか・・・。