■それは、広告の位置づけを考えてみる
以前は、「広告を出せばある程度お客さんが来る」というのが常識でした。しかし、今は広告だけでお客さんを呼び込むことが、難しくなってきています。
その背景には、情報量の膨大さと消費者の選択眼の進化があります。
「広告を打っても、見てもらえない」
「反応が出ないから、つい回数やボリュームを増やしてしまう」
「結果、広告費が大きくなり利益が残らない」
あなたも似たような経験はありませんか?
ここで考えておきたいのは、問題は広告そのものではなく、広告だけに依存した集客設計をしていることにあります。
広告はあくまで「補助線」にすぎません。
本来は、来店につなげるためのひとつの導線であり、店の存在を知ってもらうための入口の一つにすぎないのです。
ところが、広告だけに依存してしまうと、広告が途切れた瞬間に集客が止まってしまう。広告を出し続けるにはお金もかかります。
それが毎月、年単位で続いていくと、いつの間にか「集客のために売上が圧迫される」状態にすらなってしまうのです。
・広告を出す → 反応が薄い → 広告量を増やす → 費用がかさむ → 利益が減る → また広告に頼る
といったイメージです。
もちろん、広告がすべて無意味だということではありません。うまく活用すれば、短期間での集客効果やブランド認知に貢献することもあります。
ただし、それは「他の導線がしっかり整っている」ことが前提です。
広告に頼らずとも成果を出しているお店には、共通する特徴があります。
それは、「広告を中心に据えていない」ということです。
まず、無料でできる情報発信や接点づくりを丁寧に行い、信頼関係を育てた上で、広告を「必要に応じて使う」という位置づけにしているのです。
Googleビジネスプロフィールにしっかり情報を載せている。
SNSで日常の活動や想いを発信している。
LINEでお客様との関係をつないでいる。
こうした「自社の土壌」を持っているからこそ、広告を打ったときの効果も大きくなるわけです。
つまり、これからの時代に必要なのは、誤解を恐れずに言うと、
「広告を使わずにどう接点をつくるか」をまず考えること。
そして、その上で「広告をどう位置づけるか」という戦略の順番なのです。
また、広告が効かなくなっている背景には、「広告への信頼」が薄れてきていることも関係しています。
多くの人が広告での商品紹介やお店のアピールに、「本当かな?」と「ちょっと疑いの目」を持つようになってきています。
その代わりに重視されているのが、口コミ、レビュー、SNSでの発信といった「第三者の声」です。
お客さんが知りたいのは「このお店は本当に大丈夫か?」という安心材料です。そして、それを判断する材料は、広告ではなく、リアルな情報、信頼できる情報になってきているのです。
つまり、お店側の視点から見れば、「広告を出す前に、見られたときの情報整備ができているか?」という準備こそが、今の時代の集客に重要な要素になるのです。
広告=集客のすべて、
ではなく、
広告=集客の一部
という考え方に切り替えたとき、
あなたのお店の可能性はぐっと広がっていきます。
あなたのお店は、広告ゼロでも知られる状態になっていますか?
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