菌と文明。

 

学生時代に大航海時代のことを習った時、

 

西洋人が海を渡った大きな動機が、

「香辛料」(胡椒)であったと聞いた。

 

その時、僕は不思議に思った。

 

胡椒はそれなりに美味しいとは思うけども、

ミソ、醤油で十分やん。

 

海を渡ってまでほしいかね?

 

と。

 

でもこれは、大きな誤解だった。

 

だって、西洋には味噌も醤油もなかったのだから。

 

何を喰ってもかけるのは塩。

 

肉も塩、野菜も塩・・・。

 

塩、塩、塩。

 

そこに、胡椒が入ってきたら貴方・・・。

 

ぶっちぎりに飛ぶだろう。

 

そんで、もちっと調べてみた。

 

なんで、西洋には味噌や醤油が無かったのか?

 

そしたらわかった。

 

味噌や醤油をつくるためには

麹菌(アスペルギルス・オリゼー)が必要

なのだけど、

 

これがなんと、

日本にしか存在しなかったというのだ。

 

外国にも、この麹菌とよく似た

アスペルギルス・フラバス(A・フラバス)って

菌はいるらしいだが、

 

コイツはアフラトキシンという毒性物質を

生成するから、使えない。

 

海外では穀物に緑のモコモコが生えてたら

絶対にたべちゃだめだったらしいのね。

 

じゃあ、

たまたま、麹菌が日本にだけ存在したのか?

 

っていうとそうじゃないらしい。

 

どうも、物の本によると、麹菌は、

ありふれていた

A・フラバスの中から、

毒性物質を作らない奴をわざわざ選別して、

保存、培養したものだったらしいのよ。

 

室町時代には木灰を用いた純粋培養技術まで

確立されていたんだと。

 

つまり、麹菌は日本人の発明だったわけ。

 

・・・これってスゴない?

 

もし、仮に西洋にも味噌や醤油があったら

大航海時代はあるいは、なかったかもしれない。

 

そうやって考えると、

小さな菌が、

人類の文明を動かしているっていうところに

凄いロマンを感じたんだけども。

 

ここで、僕は別のことも考えちゃった。

 

お腹の調子と、性格ってなんか

関係あるような気がするやん。

 

例えば、

めっちゃお腹が痛い時、

すげーブルーになるやん。

 

あと、消化不良とか、胃痛のある人は

考え方が暗くなりガチとか。

 

僕は冬場になると、

十二指腸潰瘍が悪化するから、

 

めっちゃ、鬱がちになる。

(パスカル的希死念慮に取り憑かれる😂)

 

西洋史ってちょっと学習するだけでも、

 

略奪とか人殺しとかやたら出てくるのよね。

 

前述した大航海時代もそうだけど、

その前のローマ崩壊とか、

異教徒狩りや魔女狩りとかね。

 

とにかくめちゃくちゃ、

血なまぐさい局面が多いのよ。

 

それってなんか、このせいじゃね・・・?

 

腸内細菌の具合が僕たちとは

ちと違うから、

 

すぐ人のものを奪うとか、独占するとかいう

方向に流れる・・・。

 

みたいなことがあるのかもしれん。

 

全然、関係ないのかもしれへんけどもな。

 

日本に来た外国人が、

地元に帰りたくない。日本にずっといたい。

 

みたいな話をメディアで時々見かける。

 

真偽不明なので、

コレ自体、ホンマか嘘かわからへんけども、

 

味噌や醤油を常食してたら、

性情が穏やかになってくる・・・。

 

みたいなことはあれへんのやろか?

 

まあ、現代のマスプロは本当に発酵食品か

どうかはちょっと怪しいとこはあるけどな。

 

PS

刺し身に醤油。

 

日本といえばみたいなこのセットだけど、

醤油が今ほど普及したのは江戸中期とされていて、

 

それまでは梅酢や塩が一般的だったそう。

 

参考文献