我々は「いい加減さ」のおかげで生き延びてきた。

 

ウェストファリア体制の確立まで、

人を殺す最も一般的な理由は、宗教の違いであった。

 

魔女狩りやら、異教徒狩りの類は、

いつの時代も間段なく行われてきたにも関わらず、

 

今日、ユダヤ教徒やキリスト教徒、イスラム教徒が

現存するのは何故か?

 

・・・それはやり方が、

不徹底でいい加減だったからである。

 

仮に人間がもっと「ちゃんと物事を処理する」生き物

であったなら、

 

彼らはとうに滅亡しているだろうし、

なんだったら、存在自体が滅び去っていたことだろう。

 

つまるところ、

僕らは人間の「いい加減さ」の故に生き延びてきたのである。

 

けれども今、状況には劇的な変化が起きている。

 

しだいに退化していく人間に対して、

しだいに進化していく生成AI。

 

早晩、

統治者が人間の国のほうが少なくなるんじゃない

だろうかという気がする。

 

世界最大の核のボタンを握る人間が、

認知症の疑いをかけられているなんてのは、

全く笑えない話ではないだろうか?

 

 

・・・人間による統治がこれ以上、うまくなるか、否か?

 

これはもう限界は見えている。

ひどくなる公算の方が高いという意味で。

 

 

AIは果たして

この「いい加減さ」とその重要性を理解することは

できるのだろうか?

 

高度に発達したAIが人類に有害な影響を与えない

唯一の道は「完璧にやりすぎる弊害」を彼が学習する

ことである。

 

 

完璧さで問題を引き起こしそうなAIの統治と、

不完全さで問題が多発している人間の統治・・・。

 

果たして、どちらを選ぶべきなのか・・・。

 

非常に難しい問題である。

 

PS

統治者がどんな馬鹿でもいいのは、

その統治がいい加減なときだけだ。

 

電子保存義務化(国税庁)

 

・・・無能な働き者は銃殺するしかない。

 

ちゃんとやろうとすればするほど、

ひどくなるのは本当に草。

 

馬鹿はどうしてこぞって「無びゅう性」をもっているのか?

 

 

反省によっておのれを問題にできる人は

正真正銘の馬鹿ではありえない。

(ホルスト・ガイヤー)

 

虎はなにゆえ強いと思う? もともと強いからよ。

(花の慶次)

 

馬鹿がなにゆえ馬鹿だと思う?もともと馬鹿だからよ。

 

・・・問題は全て突き詰めれば

トートロージ(同義反復)化して思考停止に陥る・・・?